お世話になった宿「雄川閣」。。
特にキレイという訳ではありませんが、汚いとか嫌な思いをすることは全くありません。
山小屋風の素朴な造りで、大きな梁がむき出しになってたりします。
この宿で特筆すべきは、まず露天風呂ですね~
外に出て、階段を下りると、見えてきました!!
「うおぉぉぉぉ!! すげぇーーーー」
と、思わず叫んでしまいました
近くまで行くと、何の目隠しも無く、開放的、というか、うむむ、、、、これは川ですね
この対岸の川原で温泉が入れるのですが、それとあまり変わりません。
近くの橋からも丸見えです・・・が、特に気にはなりません
・・・最高です
「街灯が壊れているので、夜はランタンを持って行ってください」
なんて、逆になんか風情がありますよね~
夜も入ってみましたが、月のない夜だったし、半分曇っていたので、真っ暗。
ツレと行きましたが、一人ではちょっと・・・・
お湯は少しぬる目で、長く入るにはもってこいです。
1時間ほど入って内湯に戻るとき、外の脱衣所で、タオルを風呂の岩の上に忘れてきたことに気付きました。
ほんの10mくらいですが、真っ暗で、ランタンの明かりだけでは、かなりコワイ・・・
なのに、2人で階段を上がって内湯に入って体を洗っていると、今度は部屋の鍵をまた露天風呂に忘れてきたことに気付きました・・・
「一緒に行こうぜ」
「やだよ、一人で行って来いよ」
とツレに冷たくあしらわれ、真っ暗の中、ランタンの明かりを頼りに露天風呂まで階段を降りて行きます。
ランタンが照らすのは足元だけ。
周囲は漆黒の闇に包まれていて、ちょっと先に何があるかも分かりません
「なんか映画とかで、よくこういうシーンあるよなぁ・・・」
なんか忘れて取りに行ったりで一人になると襲われて、一人、またひとり、いなくなっていく、、、まさにその一場面みたいな・・・・
鍵はありました。無かったらどうしようかと思いましたが。。。
鍵を手に「ヒィィィィーーー」と、心の中で叫びながら、後ろを気にしつつ、でも振り返らず、階段を一段一段速足で登って行きます。
建物の中に入り、ドアを閉めて、ほんとにホッとしました・・・
「あぁこわかったぁ~・・・」とひとり思いながら、無言で内湯に入って行くと・・・・
ツレ「・・・やけに早かったじゃねぇか」
ボク「そうか?」
ツレ「・・・・・」
さっきまでワイワイ話していたのに、無言で入って来たので、、、、さては・・・
もう少し怖がらせてやることにしました
おそらく急にボクが静かになったので、何かあったんじゃないかと、いぶかしく思っているはず。
想像力のあるヤツなので、おそらくボクが物の怪と入れ替わったか、何かにとり憑かれて帰って来たかもしれない、と思ってるに違いありません
しばらくツレが「ひゃひゃひゃー」と一人で騒いだりするのを無視して、2~3回話しかけたりしてきたのをことごとく「うん」とか「いや」とか一言で答えたり、いつもと違う自分を演出していたら、ツレはすっかり静かになってしまいました。。。
きわめつけに、基本的な情報を間違えてみて(例えばいつもと違う呼び方をするとか、自分の家族構成を間違えるとか)とどめを刺してやろうかと思いましたが、ちょっとそこまではやめときました~
さて、この宿のもう一つ特筆すべきは、ごはんですねぇ~
行者にんにくやフキノトウやキノコや、旬の山菜がたくさん。
ナマの行者にんにく、初めて食べましたがおいしかったなぁ~
山菜だけじゃなく、刺し身も新鮮!!
これはサーモンではなく、鱒ですね。(いっしょか・・・?)
海苔で巻いてあるのはおそらく鱒のネギトロです。
ホイルに包んであるのは、イワナですね。
そしてお肉まで!!
さすがにイノシシではなく豚でしょうけど、おいしい良い肉でした。
朝ご飯はそんな豪勢なものではないですが、これで十分
鍋の中は目玉焼きとソーセージです。
宿の従業員は若者ばかりですが、とっても礼儀正しくて、親切で、好感が持てます。
サービスで行者にんにくの醤油漬けなんかも出してくれました。
いやぁ、これだけの料理と風呂とサービスで8千円とは!!
東北にも安くて良い宿がありましたが、それに匹敵しますね。
最高クラスの宿リストに加えておきましょう
また行きたい宿です