「ひき潮」(Ebb Tide)は、マントヴァーニ・オーケストラによる美しい演奏が印象的な曲でした。静かな夕暮れの海辺。波が穏やかに引いていく様子がマントヴァーニの優雅なストリングスと重なり心が安らぎます。
<引潮>
貴女は引潮を愛していた
嬉しい北国の雪解よりも
その悲しさを愛していた
ひきしおは女
つつましい女
貴女の足音のように
静かに黙って去って行く
貴女の残り香のように
くすぐったい潮の香
なすすべもない私を見ながら
ぎこちない微笑を砂地に落して
貴女は引潮になりたいと云った
そして貴女は引潮になった
遠い昔の思い出の中で
黴かに潮鳴りの聞える時
<引潮>
貴女は引潮を愛していた
嬉しい北国の雪解よりも
その悲しさを愛していた
ひきしおは女
つつましい女
貴女の足音のように
静かに黙って去って行く
貴女の残り香のように
くすぐったい潮の香
なすすべもない私を見ながら
ぎこちない微笑を砂地に落して
貴女は引潮になりたいと云った
そして貴女は引潮になった
遠い昔の思い出の中で
黴かに潮鳴りの聞える時