ほんとうに久しぶりに積丹半島の神威岬までゆくことにした。
小樽はお祭りのさなか、運河沿いはかなり混み合っていたが、
いそぐ旅でもなし、ゆっくり走ろう北海道である。
平成8年2月10日午前8時10分頃、余市町と古平町を結ぶ国道229号線の豊浜トンネル(延長1086m)で、最大長さ70m、最大幅50m、最大深さ13m、体積約11000立方メートルの岩盤が崩落した。この事故で、札幌雪祭りや小樽市へ向かう乗客を乗せた路線バス1台、乗用車2台がトンネル内で押し潰された。
このトンネルは海岸線に沿って山肌を削るように造られており、岩盤除去作業が思うように捗らず、二次災害の可能性から救助が遅れた。その間、管理している建設省(当時)の現場責任者らに、被害を受けた家族等が「早期救助」を訴えて詰め寄るなど現場は騒然とした。結局、事故から1週間後に20人全員の死亡が確認されるという惨事となった。
このトンネルは、以前から壁に亀裂が走っていたり、石が落下していたため地元住民は崩落の危険性を危惧していた。が、対策前に尊い命の犠牲を出してしまった。
慰霊碑の裏側に犠牲になった二十名の墓碑銘が刻まれていた。
最初に母と子らしきお名前があって・・
わずか12歳の女の子の命が無残にも大きな岩のしたに消えてしまったのだ。
せめて、死は一瞬に訪れたものと願うばかりである。
先日、送毛トンネルでトラックとマイクロバスが正面衝突して二人死亡したが、
マイクロバスは 屯田町内会 貸切であった。
積丹半島に点在するトンネルはかなり新しくなったといっても、
古いトンネルは幅が狭くいまにも崩れ落ちそうで緊張する。