らんかみち

童話から老話まで

童話が書けない訳

2007年12月09日 | 童話
 本年中にエッセイを三作ばかり仕上げ、できることなら童話を一作仕上げて投稿したいと思いつつ、なんでエッセイは簡単に書けるのに童話で苦しむんかなと、不思議でなりません。

 もっともぼくのエッセイは、日記の延長線上にあるものだから、と言ってしまえばその通りかもしれませんが、子どもの頃から今日まで、漫画も含めていったいどれほどの物語を読み、映画やドラマを観てきたことでしょう。だったら物語だって簡単にかけそうなもんです。

 思えば物語を創作するというのは、外国語をマスターするのに似ているように思います。子どもの頃から英語を習ってきて、英単語はずいぶん覚えたけれどそれが言葉にならず、未だにルー大柴さんを超えられないのと、童話をスラスラ書けないのはひょっとして同じ理由によるものかもしれません。

 誰の言葉か「日の元に新しきもの無し」というように、どんな天才であっても全く独創なんて有り得ません。モーツァルトだって父親の厳しい教育があっての賜物なんです。ですから我々凡人が人まねをしてものを書き上げるのは当然ですが、それですら上手くいかないのは、英単語同士をつなぎ合せるルー大柴さんの日本語に相当する「何か」をしっかり獲得できていないからでしょう。
 現段階のぼくは、その「何か」が何であるかを暗中に模索している状況であるなら、そりゃあ大変だ!