らんかみち

童話から老話まで

「とうとう見つかったか」だとぅ?

2007年12月28日 | 暮らしの落とし穴
 また昨日のつづき
 
 異音は駆動系でしょうが、もしも何か焼けて臭うのだったら火災につながりかねません。実際、レジ袋をマフラーに引っ掛けて走り、火が出た車を見たことがあるんです。そこで座席下のエンジンルームなどを開けて調べたんですが異常は見つかりません。

 古いから仕方ないのかと諦めかけたとき、後部座席のカーペットをぺろりとめくったら、工具入れのようなスペースがありました。 
 臭いとは関係が無いと思えましたが、目を凝らしてみると巻き物のようなものがあります。手にとって見るとそれは茶封筒で、表には「とうとう見つかったか」と書かれてあり、中身はこの車の「点検整備記録簿」でした。
 
 記録簿を見ると最終車検受け日はおよそ1年前で、その時点でのの走行距離数は約12万kmとなっています。
 そんな馬鹿な! って思いました。だって目の前にある車のメーターは7万kmほどでしかないんです。メーターが巻き戻されているのは明らかですが、ぼくの手に渡るまでに1年間走っているのなら、実走行距離はいったい何kmなのでしょうか。
 
 こんな車をつかませるなんて、舐めるんも大概にせんかい! そう怒鳴り込もうとしたんですが、相手は車のプロであるばかりでなく、暴力のプロでもあります。ここはひとつ頭を冷やし、腰を落としてから対処方法を考えようと、パソコンの前に向かいました。
 
 まだつづく