らんかみち

童話から老話まで

買った中古車の中から出てきたのは

2007年12月27日 | 暮らしの落とし穴
 きのうのつづき
 
 そりゃあ中古車ですから、しかも7万kmも走っているやつなので変なところがあっても不思議ではありませんが、いやな臭いの上に物を引きずっているような音がしてくるんです。
(まさか、死体でも引きずってるんと違うやろな!)
 そんな心配をし始めたら本当に不安になり、停車して車体の下を覗き込んだんですが、何もありません。
 
 音の原因を探ろうと、家に帰り着くまで急ブレーキを踏んでみたり、急発進をしてみたり、ハンドルを右左と切って車を揺らせてみたりしました。パトカーにでも見られたら職質を受けそうな走り様だったに違いありません。でも音と臭いの出所は分かりませんでした。
 
 帰って駐車場に停め、車体の下にもぐってみました。というのも前に乗っていた車には、冬場になると猫が暖を取っていることがあって、気がつかずにエンジンをかけて猫を振り回したことがあったからです。
 車屋さんによると、猫が車に潜り込んで死んでいるのに気がつかずに車検に持ち込むケースがあるそうです。しかし幸か不幸か、猫の死体も見つかりません。どうやら異音は駆動系からの異音みたいだし、臭いはカーペットがこげてるようでもあります。そうと分かると急に腹立たしくなってきました。

(いくらなんでもボロ過ぎる! 文句言うなら早いほうがええな。いや相手はヤクザやし、一日頭を冷やしてからにするか)
 ということで次の日にもう一度走り回った後、あちらこちらを点検していて、とんでもないものを発見したんです。
 
 また明日につづく

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