らんかみち

童話から老話まで

婚活支援はするが、その後が問題なのだ

2012年01月07日 | 男と女


 上図は今治市広報新年号に折り込まれていたフライヤーだが、「ますますやるケン!!!」とあるように、県主導での婚活は今に始まったことではなく、平成20年から活動を開始しているらしい。
 この、県の活動が内閣府の男女共同参画局で発案されたのかどうかなんて知らない。総務省が旗を振っているのかどうかも知らないが、行政から「結婚支援を通じた地域活性化セミナーに参加してほしい」旨の呼びかけがあった。

 しかしだね、自身の婚活ですらままならない人物に、地域活性化の大義があるとはいえ、つまりぼくに務まることじゃないわな。こういうのって、昔ならお節介なおばちゃんが嬉々として走り回ってくれてたのだろう。行政からの呼びかけでお見合いをするというところに、今の日本の抱える問題が見えてくる。

 数日前の天声人語にも書かれていたように「その気にさせることが重要」なのだろうけど、経済は右肩下がりだし政治を信頼できず、日本の明るい未来が見えない。自動的に自分の未来にも希望が持てないから結婚に不安を覚える。回りが結婚しないから自分もしなくていいのだろう、異性がその気にならないので機会が減る、という悪循環。世界の人口が70億人を突破したと聞けば、なおのこと子作りが罪のように思える。

 市が気合いを入れているらしいので、セミナーにも参加するし婚活のサポートをするのにやぶさかじゃないが、問題は婚活が実施された後だろう。
「市から支援をいただきながら、カップリングの実績がゼロでは示しがつかん。となり町は3組を達成したぞ。我々もなんとか結果を……おおそうじゃ! 損長、ここはひとつあんたが損をしてだね……」という展開を懸念しているのである。

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