らんかみち

童話から老話まで

女の中では、やがて男が醸されると人の言う

2011年12月24日 | 男と女
 NPO法人の登記が完了したことを受け、昨夜は初の会議だった。社員が一堂に会し、設立を記念してのイブイブ・パーティーに近い気がしないでもない。酒食の合間にそれぞれの胸に秘めてきた島おこしへの思いをつまびらかにしたわけだけど、女性が少ないのはどうにかしないといかんな。
 ちょいとばかり若くて肉感的な女性が社員になってくれたなら、そうさな、男性社員があっという間に増えるに違いあるまい。ただ、煩悩だらけの社員ばかりが増えてもトラブルの元になるだろうから、愛想が良くて中途半端に色香のある女性が良かろう。

「50歳も半ばを過ぎた頃から、私の中にヲトコが出てきて……」いつぞや、中途半端に美人のご婦人からそんな話を聞かされたことがある。あまりにもショッキングだったので、「そ、そのヲトコいうのは、人面疽みたいなもの?」と確かめることはできなかった。
「ヲトコダッセェ~、ヲトコガデテキヨリマシタガナ~」と、中村玉緒さんの声で人面疽がしゃべったら、そうとうに怖いやろか、それとも笑うてしまうやろか。
「だから私、もう男はいらないの」という言葉が、肉体的な意味なのか精神的な意味なのかは終ぞ聞けなかった。しかし、自分の中に女が出てきたら……と、ちょっと想像してしまったのは正直に申し上げておこう。

「韓国では、女性は生涯にわたって美容整形を繰り返す」とい話を聞いたことがある。女性は肉体的にも精神的にも磨き続けていないと、ある時期を境にヲトコが顔を出すようになる、からだろうか。
 であるなら、男を磨き続けていないとヲンナが出てくるのだろうか。いや、その心配は無用らしい。
「男ってね、足腰が立たなくても、たとえ認知症を患っていても、男を忘れることはないよ」介護の現場で働く女性が、「しょっちゅう爺ちゃんに抱きつかれる」と述懐していた。
 人としての尊厳すら忘れるようになっても、かつて自分が男であったという事実は条件反射の形態で残るものなのだろうか。だとしたら、男って滅するまで不自由じゃないか!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿