らんかみち

童話から老話まで

キリンさんビールを想う

2009年07月26日 | 酒、食
 神社関係の総会があって、最後に直会(なおらい)という酒席が設けられていました。本来は御神酒(おみき)を頂く神事の一つ(今日まで知らなかった)なんですが、供されたのは日本酒ではなくビールでした。

「どうぞ一杯」とビール瓶を傾けられて「すみません、車なので」と無粋な嘘をつく男ではないにしても、運転してくれる人に気を遣って遠慮しました。
「昔は一升瓶がどんどん空になったものですが……」と、飲酒運転に寛容だった往時を懐かしむのは、神職も住職も同じのようです。

 ぼくが日ごろ飲むのがビールもどきとなったのは尿酸値を意識してのことですが、それは酔っ払ったらモドキでも平気だと分かった上でのこと。時代が変わればビールが御神酒に取って代わるように、ビールがモドキになったとて何の不都合があろうや、とはいえ、このモドキを世界に誇れるならビールの本場ベルギーに輸出してみろ、といいたい。(ベルギーの修道院ビールなんかは、ゆっくりではあるけど日本に浸透しつつある。モドキと同じ雑酒に分類されるのに)

「美味しい味噌とそうでない味噌を混ぜてはいけない。不味いものにしかならないから」
 母は、同じ種類の味噌同士を混ぜ合わせるぼくに警告しました。それを無視してみて納得です。不味いもの同士を混ぜ合わせて美味しくすることは可能ですが、美味しいものと不味いものを混ぜ合わせて、元の美味しいものを超えるのは至難です。

キリンとサントリーの提携話が進んでいるとか。だけどもし「キリンサン」なんて銘柄のビールが発売されたら、往年のファンは呑む気がしないでしょうね、どうでもいいことだけど。。。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿