らんかみち

童話から老話まで

安いエッセイを書き上げたものの

2007年10月14日 | 童話
 とある企業の募集するエッセイに応募するために一昨日から書き始めた作品が出来上がってみると、自分で書いておきながら結構面白いのです。でもぼくのそういう作品って、概ね独善に陥っているケースが今までは大半でした。にもかかわらず今回のが面白いと断言できるのは、誰に聞いても「変わり者」と評されたぼくの父の話しだからです。

「どこから見ても」とか「誰に聞いても」というのは、どこの誰が聞いても独断だろうな、と疑われそうですが、変人が自分は普通だと思いながら真摯に出鱈目をやらかしているのを横目で見ているほど面白いことは無いと思うんです。

 そういう事情で今回のエッセイは書きあがったんですが、これはたぶん入選に手が届くと思います。ですがそうなってもたかが3万円の賞金です。なので10倍の賞金で釣っている他の公募向けに書き直すべきか悩みます。

 田舎に住み始めて分かったのは、エッセイを書く上でネタに困らないということです。次から次へと「そんなん嘘やろ?」と言いたくなるような父の思い出話を母がするので、内容を覚えて書き留めるのに難儀します。まあ年寄りのことですから何回も同じ話をしてくれるとは思うんですが。