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志水晴児「天上より来たるもの」 旭川の野外彫刻(22)

2021年01月28日 07時49分42秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 市民文化会館ロビーの続き。


 前項の「母子像」に近い壁面に展示されている、ステンレス製の大作です。
 これも室内なので、「旭川野外彫刻たんさくマップ」には取り上げられていません。

 旭川叢書『あさひかわと彫刻』には少しだけ言及があって、左右8メートルもあり
「天から舞い降りた羽衣をイメージして制作された作品と思われるが、光の反射を意識した都会的な作品になっている」
と紹介されています。

 下方のチラシ置き場や出入り口と比べると分かると思いますが、とにかく大きな作品です。

 四国新聞のサイトによると、志水さんは1928年(昭和3年)生まれ、2005年歿。
 東京藝大を卒業後、行動美術に出品。
 63年に「執念-い」で第1回全国彫刻コンクール応募展大賞を受けたとのこと。
 華々しい経歴のわりには、近年はあまり語られることのない作家のように思います。

 札幌の美術好きには、市教育文化会館の前庭にある「湧水彫刻」で知られていることでしょう。


 『あさひかわと彫刻』の表紙に取り上げられているのが、おなじ作者の「凍れる滝」です。
 市役所と市民文化会館の間にあるはずですが、筆者が訪れたときは一帯は工事中で、存在を確認することができませんでした。
 すぐ近くに設置されていた「親和」(高橋清)は、春光園に移設されており、「旭川野外彫刻たんさくマップ」にも記載がありますし筆者も見ていますが、「凍れる滝」については、市役所建て替え工事で移設に多額の費用がかかるため常盤公園への移設も検討中、という記事が、2019年10月16日の北海道新聞旭川版に載っています。

 旭川市のサイト「旭川の野外彫刻」 (https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/sculpture/sculpture_update/p000444.html )には「春光園」と明記されているので、これは旭川を再訪して確認しなくては…。



過去の関連記事へのリンク
志水晴児「湧水彫刻」





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