
先日、バスを厚生年金会館前でおりて札幌市資料館へ向かう途中、札幌市教育文化会館の前を通ったら、志水晴児「湧水彫刻」に、ひさしぶりに水が通っているのを見た。
冬の間、水が通っていないのはやむを得ないのだが(北海道では簡単に凍結してしまう)、春になってからも、水が涸れた状態が続いていた。
その様子は、たとえば「北海道大好き人間の気ままなブログ」などで見ることができる。
この彫刻は水がないと意味がないと思う。



志水晴児(1928-2005)は、東京生まれ、東京藝大卒。
現代日本美術展で2回連続の最優秀賞を獲得し、東京オリンピック屋内総台競技場玄関ホールに大理石彫刻を設置するなど、経歴は華々しい。
もっとも筆者は、この彫刻について調べるまで、作者のことは知らなかった。
水と彫刻を組み合わせた作品を多く手がけ、旭川にも「凍れる滝」があるそうだ。
えっ、これ水が流れるんですか。
ずいぶんイメージが違いますね。
写真を見て、最初は郊外の公園にでもある彫刻かと思い、その後「形が教育文化会館の前のに似ているなあ」と思いました。
冬場はともかく、ちゃんと展示して欲しいですね。
「湧水彫刻」
ですからねー(即物的っちゅうか、そのまんまな題やなあ)。
やはり、水がないと、正しい展示とはいえないでしょうね。
ただ、こういう作品って、意外とメンテナンスがタイヘンなのかもしれないです。
サービス終了により消えていた画像も復帰させました。
この湧水彫刻ですが、「聖恩碑」から吐水されている様子は撮影しましたが、この彫刻から水が流れている様子はまだ見た(撮影した)ことがありません。
いつか、「本来の姿」を見たいと思います。
維持管理は大変なのでしょうが、水がふきだしているところを見たい作品ですよね~。
モエレ沼を別にすれば、水と形態がここまで結合している作品はめずらしいかもしれません。