以下は、まったく取材をせずに机上で走り書きしたエントリである。
新聞記者としては失格かもしれないが、とりあえずアップする。
9月7日まで道立帯広美術館で開かれていた「十勝の美術クロニクル」展について感想を書いている途中、ふと気になって、佐藤健吾エリオさんについてググってみた。
佐藤健吾エリオさんは1968年、ブラジル・サンパウロ生まれ。
東京藝大で油彩を学び、大学院を修了している。
非常に有名な画家、というほどではないかもしれないが、老舗画廊として知られる日動画廊と契約し、2002年にはVOCA展(具象画家の登龍門といわれる)にノミネートされているのだから、全く無名とはとうていいえないだろう。
その彼が、2007年、縁もゆかりもない十勝管内中札内村に移住してきたと知ったときには、意外な感に打たれたものだ。
移住後、帯広のFLOWMOTIONで個展を開いたりしていたようだが、最近どうしているのか、あらためて気になって、ネット検索した。
そうして、ヒットしたのが、東京・原宿にある積雲画廊(といっても、筆者は行ったことはないし、名前も知らなかった)の日程のページだった。
http://www.sekiungarou.com/myschedule.htm
ことしの前期のところに
2/ 2 ~ 7 佐藤 健吾エリオ 追悼展
とある。さらに、来年も
2/ 1 ~ 6 佐藤 健吾エリオ 追悼展 �
が予定されている。
もうひとつは、掲示板の書き込み。
上の追悼展のお知らせである。
http://8307.teacup.com/bunsay01/bbs/231
昨年、つまり2010年9月に亡くなったという書き込みが「中山しのぶ」さんという方(音楽家らしい)によってなされている。
ただ、何のサイトの掲示板なのかはわからない。
佐藤健吾エリオ氏は、亡くなったのだろうか。
昨年9月といえば、FLOWMOTIONで個展を開いていたのではなかったか。
彼が亡くなったということを書いているサイトは、積雲画廊と、上の掲示板のふたつだけ。
たとえば、東京藝大のデータベースにも、没年は記されていない。
他のサイトには、亡くなったなどという記述は一切ないのだ。
さらに検索すると、彼がtwitterをしていたことがわかった。
http://twitter.com/#!/hlixhlix
最後のツイートは2010年9月10日。
それまでけっこうつぶやいているのに、突然そこで途切れている。
そして、最後のツイートが、暗い文面なのだ。
…なんといえばいいのだろうか。
これに先立つツイートにも
などとあり、言葉に詰まる。
ただ、生死以前の話で、彼のtwitterの使い方は、ちょっと残念だったと思う。
むろん、twitterの使い方に正しいも間違いもないのかもしれないが、彼の使い方では、孤独感が増しただけではないか。
このエントリをアップした時点で、「フォローしている」が4人、「フォローされている」が13人しかいない。盛んにつぶやいていた頃は、「フォローされている」があるいはもっと多かった可能性はあるが、いずれにしろ、どちらも少なすぎて、会話が成立しづらい。タイムラインはほとんど自分のツイートで埋まっていたのではないか。それでは、twitterをやる意味は少ないだろう。
新聞記者としては失格かもしれないが、とりあえずアップする。
9月7日まで道立帯広美術館で開かれていた「十勝の美術クロニクル」展について感想を書いている途中、ふと気になって、佐藤健吾エリオさんについてググってみた。
佐藤健吾エリオさんは1968年、ブラジル・サンパウロ生まれ。
東京藝大で油彩を学び、大学院を修了している。
非常に有名な画家、というほどではないかもしれないが、老舗画廊として知られる日動画廊と契約し、2002年にはVOCA展(具象画家の登龍門といわれる)にノミネートされているのだから、全く無名とはとうていいえないだろう。
その彼が、2007年、縁もゆかりもない十勝管内中札内村に移住してきたと知ったときには、意外な感に打たれたものだ。
移住後、帯広のFLOWMOTIONで個展を開いたりしていたようだが、最近どうしているのか、あらためて気になって、ネット検索した。
そうして、ヒットしたのが、東京・原宿にある積雲画廊(といっても、筆者は行ったことはないし、名前も知らなかった)の日程のページだった。
http://www.sekiungarou.com/myschedule.htm
ことしの前期のところに
2/ 2 ~ 7 佐藤 健吾エリオ 追悼展
とある。さらに、来年も
2/ 1 ~ 6 佐藤 健吾エリオ 追悼展 �
が予定されている。
もうひとつは、掲示板の書き込み。
上の追悼展のお知らせである。
http://8307.teacup.com/bunsay01/bbs/231
昨年、つまり2010年9月に亡くなったという書き込みが「中山しのぶ」さんという方(音楽家らしい)によってなされている。
ただ、何のサイトの掲示板なのかはわからない。
佐藤健吾エリオ氏は、亡くなったのだろうか。
昨年9月といえば、FLOWMOTIONで個展を開いていたのではなかったか。
彼が亡くなったということを書いているサイトは、積雲画廊と、上の掲示板のふたつだけ。
たとえば、東京藝大のデータベースにも、没年は記されていない。
他のサイトには、亡くなったなどという記述は一切ないのだ。
さらに検索すると、彼がtwitterをしていたことがわかった。
http://twitter.com/#!/hlixhlix
最後のツイートは2010年9月10日。
それまでけっこうつぶやいているのに、突然そこで途切れている。
そして、最後のツイートが、暗い文面なのだ。
お父ちゃんは疲れたよ、ぐり。髪をペロペロ毛繕いしてくれなくてもいいんだよ。人間だもの。
…なんといえばいいのだろうか。
これに先立つツイートにも
現存の画家って、必要とされていない社会なんだね・・・。死んだら認めて評価してくれるのかな・・・。
などとあり、言葉に詰まる。
ただ、生死以前の話で、彼のtwitterの使い方は、ちょっと残念だったと思う。
むろん、twitterの使い方に正しいも間違いもないのかもしれないが、彼の使い方では、孤独感が増しただけではないか。
このエントリをアップした時点で、「フォローしている」が4人、「フォローされている」が13人しかいない。盛んにつぶやいていた頃は、「フォローされている」があるいはもっと多かった可能性はあるが、いずれにしろ、どちらも少なすぎて、会話が成立しづらい。タイムラインはほとんど自分のツイートで埋まっていたのではないか。それでは、twitterをやる意味は少ないだろう。
原宿での積雲画廊さんも、彼の才能と画業を応援している一人でした。追悼展の字におそるおそるのぞいてみましたところ、その事実を知りました。ご両親もお見えになっておりまして、お話させていただきました。ご病気にとても苦しんでいたとのことで、胸が苦しくなったことを思い出します。昨年から、帯広にはご縁があり、数回訪ねることがありました。最後の作品なった十勝岳も見ることができ詰まる思いでながめておりました。健吾さんの作品が一つだけ手元にあり、その作品を毎日見ております。何気ない、草原と一本の木と雲の絵です。このような形にて、お知らせすることに迷いましたが、健吾さんの素晴らしい作品と功績をつなげていきたい思いにてメールさせていただきました。
(投稿者名を削って再投稿しました)
芸術家であり続けようとすることは、たいへんなことだと、あらためて身にしみました。
もしNHKで十勝の美術について番組化することがありましたら、お知らせください。