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北海道美術ネット別館

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■デュボア康子展 (4月21日で終了)

2007年05月29日 23時56分51秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 エントリのアップが大幅におくれているうちに、5月22-30日に東京都美術館でひらかれている第61回女流画家協会展で、デュボアさんが会員に推挙されたという記事を、北海道新聞で読みました。
 すでに会員かとばかり思っていました。

 デュボア康子さんは札幌在住の全道展会員。
 時計台ギャラリーでは隔年で個展をひらいています。

 筆者は、デュボア康子さんの絵は、全道展に典型的なものだと思っています。
 つまり、線や色の美しさが最大の眼目であり、絵の中に作者の思想めいたことを持ち込むことを「文学的だ」として排する立場です。
 いわば、純粋な美を目指しているといえましょう。
 
 デュボアさんの場合は、人物はいわばダシであって、その人物を通してなにかを語ろうという意図はありません。
 ただ、色の絶妙の配置、うまい構図を見て取れば良い。

 美術史でいえば、マティス、ボナールあたりが該当するでしょう。
 
 ただ、抽象には走らないのも、全道展らしいと思います。
 デュボアさんの絵でも、人物の背後に伸びる色の帯は、何かといえば、せいぜい風、としか言いようのないものです。つまり、純粋な色、かたちが、そこに露呈してしまっている。しかし、純粋な色とかたちを求めて人物を画面から排除するまでにはいたらない。
 そのへんは、おなじく全道展会員の木村富秋さんなどに似ています。

 そういう事情なので、筆者ごときが自説を展開する余地もないのですが、今回目立ったのは、まばゆいばかりの赤でした。
 これは、前回の個展にはなかった特徴で、多くの絵に、彩度の高い赤がふんだんに用いられています。
 もっとも、当のデュボアさんは
「これはたまたま。また変わるんじゃないかな」
と言っておりました。

           

 
 出品作は次のとおり。
「対立」(10S)
「呼吸」(100S)(10S)(100S)(130F)(130F)(12F)(100F)=同題7点
「風の音」(10S)
「ワンピースの女」(6S)
「Trarguillitè」(6F)
「話しかけてみて」(12F)
「回想(時の流れ)」(6F)
「Que Penses-tu?」(8F)

「睡蓮の咲く頃」
「階段を登って」
「ベネチアの印象」
「ブルゴーニュ地方の建物」
「コルマールのレストラン」
「公園」
「フィレンツェの街角」
「ブルゴーニュ地方の教会」
「マドモアゼル」
「Intprieur」(8F)
「夕暮れ」(8F)
「ほたるぶくろ」(6F)
「ラウンジで」(SM)
「木陰」(3F)
「夏を満喫」(SM)
「踊る女」(4F)
「庭へ出て」(SM)
「風に乗って」(SM)
「トライアングル」(4F)
「一隅の庭」(SM)
「風に乗って」(6F)
「夏を顧みる」(3F)


07年4月16日(月)-21日(土)10:00-18:00
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

05年の個展(画像なし)
03年の個展(画像なし)
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