
今年春に聞いていた話ですが、泉さんから「もうちょっと待って」と口止めされていたのですみません。
最後のグループ展「レタラ・ファイナル」の案内状が各ギャラリーにまかれていて、すでに知っている方も多いと思うので、ここに書いておきます。
札幌では珍しい企画主体のギャラリーとして数々の展覧会を開いてきた GALLERY Retara (中央区北1西28 MOMA Place 3階)が、2022年12月25日で閉まります。
理由について正式なアナウンスはありませんが、オーナーの吉田茂さんがご高齢なのも関係しているでしょう。
吉田茂さんは美術作家として、時間の経過とともに、塗った土がひび割れていく作品を近年は手がけていますが、もともとはクリエイティブディレクター。
丸井今井・丸井マルサのアート部門を切り盛りし、バブル時代に丸井今井札幌本店にあった現代美術のギャラリーを運営していました(そういう景気の良い時代があったらしいんですよ。。。)。
1991年からは、5度にわたって開催された「さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ」を取り仕切りました。これも、けっきょく提唱した丸井今井の経営が傾いたことで、2000年を最後に開かれなくなってしまいましたが。
ギャラリーレタラが、田名網敬一展など、中央の第一線の作家による個展を企画していたのは、そのころのつながりがあったためです。
国際交流にも取り組み、韓国や北欧の作家たちのグループ展も開かれました。
これは、レタラの独力というよりは、1990年代以降、道内の作家たちが手弁当で交流を続けてきたたまものということもできるでしょうが。
そして、道内の作家たちの個展・グループ展を数多く開いてきたことはいうまでもありません。
なお、レタラのサイト( http://moma-place.jp/retara/index.html )には、これまでの展覧会の全記録が載っています。
これも、北海道のギャラリーでは珍しいこと(たぶん史上初)だと思います。
吉田さん、事務局の泉さん、お疲れさまでした。
最後のグループ展「レタラ・ファイナル」の案内状が各ギャラリーにまかれていて、すでに知っている方も多いと思うので、ここに書いておきます。
札幌では珍しい企画主体のギャラリーとして数々の展覧会を開いてきた GALLERY Retara (中央区北1西28 MOMA Place 3階)が、2022年12月25日で閉まります。
理由について正式なアナウンスはありませんが、オーナーの吉田茂さんがご高齢なのも関係しているでしょう。

吉田茂さんは美術作家として、時間の経過とともに、塗った土がひび割れていく作品を近年は手がけていますが、もともとはクリエイティブディレクター。
丸井今井・丸井マルサのアート部門を切り盛りし、バブル時代に丸井今井札幌本店にあった現代美術のギャラリーを運営していました(そういう景気の良い時代があったらしいんですよ。。。)。
1991年からは、5度にわたって開催された「さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ」を取り仕切りました。これも、けっきょく提唱した丸井今井の経営が傾いたことで、2000年を最後に開かれなくなってしまいましたが。
ギャラリーレタラが、田名網敬一展など、中央の第一線の作家による個展を企画していたのは、そのころのつながりがあったためです。
国際交流にも取り組み、韓国や北欧の作家たちのグループ展も開かれました。
これは、レタラの独力というよりは、1990年代以降、道内の作家たちが手弁当で交流を続けてきたたまものということもできるでしょうが。
そして、道内の作家たちの個展・グループ展を数多く開いてきたことはいうまでもありません。
なお、レタラのサイト( http://moma-place.jp/retara/index.html )には、これまでの展覧会の全記録が載っています。
これも、北海道のギャラリーでは珍しいこと(たぶん史上初)だと思います。
吉田さん、事務局の泉さん、お疲れさまでした。
やはりご存じでしたか。
私は案内状を見てショックを受けました。
記事に書かれている通り、企画展を開催していたのと、海外のアーティスト展をされていたのは、素晴らしい功績だと思います。
でも、特に儲かるということも無いでしょうし、簡単に続けてほしいとは言えませんよね。
レタラのような良質な展覧会を企画するギャラリーがなくなってしまうのは、道内のアート界には大きな損失です。
以前、吉田さんから丸井今井時代の景気の良い話をうかがったことがありますが、録音しとけば良かったな…といまにして思います。