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ことしの「この1年 書」(毎日新聞)

2010年12月22日 09時00分00秒 | 新聞などのニュースから
 今年も押し迫って、各新聞などが回顧ものを掲載する時期になっている。
 個人的には、圧倒的に東京中心、本州中心の叙述が多いこともあってあまり興味を抱けないでいるが、ことしも毎日新聞の「この1年 書」(当地では12月16日付)には、道内での書展がちゃんと取り上げられていたことは、ここに記録しておきたい。

(以下引用)「創立75年記念さわらび会書展」(10~11月)は、北海道の大地にかな書が根付き、力強く発展を続けている様子を示した。(中略)、他の書展では、(中略)「辻井京雲個展『Part2 軌外』」(3月)(中略)が、今年の成果だろう。(以下略。引用終わり)


 きちんと地方に目配りしている全国紙の文化担当記者は、この一文を書いた毎日の書担当・桐山正寿記者くらいではないだろうかと思う。


 なお、この回顧の記事の冒頭は、今年はテレビドラマ「とめはねっ!」や映画「書道ガールズ!!」などで書に注目があたったにもかかわらず、書道界の反応が鈍く、冷笑的であったとし「書壇全体の意識改革が必要だと思う」と述べている。
 書のパフォーマンスなどについて「あんなものは書道ではない」と切り捨てる(主に)年長世代の反応を批判しているのだ。

 比較対象としてふさわしいかどうかわからないが、同様に地盤低下に悩んでいるクラシック音楽界は「のだめ」ブームを千載一遇の好機と捉え、ちょっとイヤらしいほどまでにこのブームを利用して演奏会などを繰り広げた。
 それに比べると、書道界は、伝統を重んじる感覚が強いということなのだろう。
 あるいは、危機意識が薄いのかもしれない。
 筆者は、桐山記者の
「書や墨が普通の人々の生活の中に息づいていた時代は、もう過ぎ去っている。パソコンや携帯電話でコミュニケーションする環境の中で、書の素晴らしさについて意識的に発信していくことは、書人の急務といえるのではないか」
という意見に賛成だ。
 

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