外山さんは毎年札幌で個展をひらく、函館の画家としてはめずらしい存在ですが、ここ最近は、アルファベットをテーマにした制作に取り組んでおりまして、ことしは「I(アイ)」です。
…と言うと、「アルファベットなんて書いてなんの意味があるんだ」とおっしゃる向きもありそうですが、べつに絵にはなにか意味のあることを書かなきゃならないなんてきまりはないわけでして、とりわけ現代の絵画というのは、極論すればなにをかいてあるかはほとんど問題ではなく、どうかくかが焦点なのです。絵画が、線と形と色からなるものだとすれば、どういう線と形と色が描かれているのかに着目したいのです。
(って、前も書いたような気がするな)
いささか写真の腕に問題があって、絵がゆがんで写っていますがご容赦を。
このような100号の作品が7点もあります。
スムーズな黄色の線は、キャンバスを傾けて、絵の具を流れさせて描いているそうです。
といって即興的に描いているのではなく、ちゃんとエスキスの通りに流れさせているとのこと。
また、緑の滝のような文様も、キャンバスを立てて、表面の絵の具を垂れ流せさせて作り出しているのだそうです。最近は、絵の具にふくまれる油分などから、かなりこの滝をコントロールできるようになってきたとか。
「晩年の熊谷守一みたいに、太陽ひとつだけ描いて絵になるとか、そういう単純な絵を描きたい。丸ひとつで成立する絵を描きたいというのは、抽象画やってる人すべてにとって目標じゃないだろうか。じぶんがやっていること(絵の具を流れさせること)も邪道かもしれない。「z」まできたら、ほんとにシンプルな画面になっているような気がする」
来年は「j」、再来年は「k」ですから、「z」まで行くのはかなり先なのですが、外山さんはすごく先を見据えています。
なお、C室には、aからの絵をシルクスクリーンにした小品がたくさん展示されています。
4月3-8日 10:00-18:00
札幌時計台ギャラリーA室(中央区北1西3 地図A)
■04年の個展
■03年の個展
…と言うと、「アルファベットなんて書いてなんの意味があるんだ」とおっしゃる向きもありそうですが、べつに絵にはなにか意味のあることを書かなきゃならないなんてきまりはないわけでして、とりわけ現代の絵画というのは、極論すればなにをかいてあるかはほとんど問題ではなく、どうかくかが焦点なのです。絵画が、線と形と色からなるものだとすれば、どういう線と形と色が描かれているのかに着目したいのです。
(って、前も書いたような気がするな)
いささか写真の腕に問題があって、絵がゆがんで写っていますがご容赦を。
このような100号の作品が7点もあります。
スムーズな黄色の線は、キャンバスを傾けて、絵の具を流れさせて描いているそうです。
といって即興的に描いているのではなく、ちゃんとエスキスの通りに流れさせているとのこと。
また、緑の滝のような文様も、キャンバスを立てて、表面の絵の具を垂れ流せさせて作り出しているのだそうです。最近は、絵の具にふくまれる油分などから、かなりこの滝をコントロールできるようになってきたとか。
「晩年の熊谷守一みたいに、太陽ひとつだけ描いて絵になるとか、そういう単純な絵を描きたい。丸ひとつで成立する絵を描きたいというのは、抽象画やってる人すべてにとって目標じゃないだろうか。じぶんがやっていること(絵の具を流れさせること)も邪道かもしれない。「z」まできたら、ほんとにシンプルな画面になっているような気がする」
来年は「j」、再来年は「k」ですから、「z」まで行くのはかなり先なのですが、外山さんはすごく先を見据えています。
なお、C室には、aからの絵をシルクスクリーンにした小品がたくさん展示されています。
4月3-8日 10:00-18:00
札幌時計台ギャラリーA室(中央区北1西3 地図A)
■04年の個展
■03年の個展
A室も見ずに飛び込むと、案の定、誰も居ず。
そりゃそうだ。
もうすぐ師匠宅前庭も忙しくなりますから。
http://e-garden.sakura.ne.jp/