
札幌在住の銅版画家渡会さんは、1年おきに、ごじぶんの誕生日(6月21日)の前後に、スカイホールで個展をひらいています。
このほかにも個展やグループ展に出品していますし、北海道新聞社から「わいん色のスケッチ」というしゃれた画集を出したこともあります。新孔版画(プリントゴッコによる版画)では全国の指導的立場にあります。
ただ、旅行会社が主催・募集し、欧洲などを目的地に毎年1回おこなっていたスケッチ旅行は、もうやめたんですね。坂本さんのホームページ(Ryoさんのいーとあーと)にのってましたよ、と言うと
「最初は5年の約束ではじめたのが、10年になり、12年になったのでね」
「いやあ、あれはわたしの定年までつづけてほしかったなあ」
参加者のスケッチ展が毎秋、コンチネンタルギャラリーでひらかれていたんですが、ほんとにたのしそうな旅だということがつたわってきていたんです。
来年で版画製作50年になるという渡会さん。
今回の個展に寄せて案内状にこう書いています。
さて、渡会さんの版画は、風景や人物を遠近法的な画面に描くのではなく、平らな画面に、複数の要素を並列的に配置することで成り立っています。
そこに、音楽的な要素というか、いかにもリズミカルでたのしげな雰囲気がただようのです。
冒頭の画像は「モーツァルトさん歌」。
画面にあしらわれたバイオリンを見ると、ラウル・デュフィを思い出しますが、あの真っ赤な絵とは違い、いろんな要素が画面にちりばめられています。

さて、今回は、文字をあしらった作品が多かったのが特徴。
ちょっとたのしい、色つきの書という感じでしょうか。
この作品、画中には「いまじん」とひらがなでかかれていますが、題は「イマジン」。
ほかにも、「鳥の唄」「はな」など、画中の文字と題が微妙に異なっている作品が多いです。それも鑑賞のたのしさかもしれませんね。
(厳密に言うと「Imagine」は、ビートルズの曲じゃなくて、ビートルズ解散後にジョン・レノンが作って歌ったんですが、まあ細かいことは言いっこなしに)

今回の個展のもうひとつの特徴は、「るみえーる」と題された肉筆画ドローイングが何点もあったこと。表面の絵の具をひっかいて描くのが特徴のようです。
渡会さんの版画は、背景が白い場合が多いのですが、ドローイングは深みのある青系などにしろい線が走り、なかなかいい感じです。

こちらは「LA VIE EN ROSE」。シャンソンの有名な曲です。
下のほうにある肖像写真はイブ・モンタン。
「エディット・ピアフのがなかったんで」
こういうパリへの、焦がれるようなあこがれの感覚って、すぐに海外旅行ができてしまういまの若い人にはなかなかわからないかもなあと思います。
出品作は次のとおり。
銅版画
「春の組曲」
「モーツァルトさん歌」
「奏でる人(J)」
「朝のプリズム」
「奏でる人(U)」
「Violinの符」
「ピエロの符」
「四つ葉の符」
「ファンの符」
「円かの符」
「鳥の唄」
「と音」
「花スケッチ」
「はな」
「花いちもんめ」
「約束の花」
「イマジン」
「みどり符」
「鳥のまち」
「花かげ」
「花言(は)」
るみえーる(ドローイング)
「LA VIE EN ROSE」
「d'Amour」
「訪問者」
「話のたね」
「ホテルの窓辺」
「私の手帖」
「魚座」
「花かざり」
「海の日」
「日翔」
「出会い」
「華」
「航海」
「モンパルナス」
07年6月19日(火)-24日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
■01年6月の個展
■01年10月の個展
■03年の個展
■03年のグループ展「祭りFEST」
■06年のグループ展「第12回夏まつり『風』展」
=以上画像なし
■札幌・駅前通りの宝石店のシャッターに絵を描く(07年)
このほかにも個展やグループ展に出品していますし、北海道新聞社から「わいん色のスケッチ」というしゃれた画集を出したこともあります。新孔版画(プリントゴッコによる版画)では全国の指導的立場にあります。
ただ、旅行会社が主催・募集し、欧洲などを目的地に毎年1回おこなっていたスケッチ旅行は、もうやめたんですね。坂本さんのホームページ(Ryoさんのいーとあーと)にのってましたよ、と言うと
「最初は5年の約束ではじめたのが、10年になり、12年になったのでね」
「いやあ、あれはわたしの定年までつづけてほしかったなあ」
参加者のスケッチ展が毎秋、コンチネンタルギャラリーでひらかれていたんですが、ほんとにたのしそうな旅だということがつたわってきていたんです。
来年で版画製作50年になるという渡会さん。
今回の個展に寄せて案内状にこう書いています。
今日の技巧偏重には興味ありません。作品は作者の魂の片鱗であるべきです。
さて、渡会さんの版画は、風景や人物を遠近法的な画面に描くのではなく、平らな画面に、複数の要素を並列的に配置することで成り立っています。
そこに、音楽的な要素というか、いかにもリズミカルでたのしげな雰囲気がただようのです。
冒頭の画像は「モーツァルトさん歌」。
画面にあしらわれたバイオリンを見ると、ラウル・デュフィを思い出しますが、あの真っ赤な絵とは違い、いろんな要素が画面にちりばめられています。

さて、今回は、文字をあしらった作品が多かったのが特徴。
ちょっとたのしい、色つきの書という感じでしょうか。
この作品、画中には「いまじん」とひらがなでかかれていますが、題は「イマジン」。
ほかにも、「鳥の唄」「はな」など、画中の文字と題が微妙に異なっている作品が多いです。それも鑑賞のたのしさかもしれませんね。
(厳密に言うと「Imagine」は、ビートルズの曲じゃなくて、ビートルズ解散後にジョン・レノンが作って歌ったんですが、まあ細かいことは言いっこなしに)

今回の個展のもうひとつの特徴は、「るみえーる」と題された肉筆画ドローイングが何点もあったこと。表面の絵の具をひっかいて描くのが特徴のようです。
渡会さんの版画は、背景が白い場合が多いのですが、ドローイングは深みのある青系などにしろい線が走り、なかなかいい感じです。

こちらは「LA VIE EN ROSE」。シャンソンの有名な曲です。
下のほうにある肖像写真はイブ・モンタン。
「エディット・ピアフのがなかったんで」
こういうパリへの、焦がれるようなあこがれの感覚って、すぐに海外旅行ができてしまういまの若い人にはなかなかわからないかもなあと思います。
出品作は次のとおり。
銅版画
「春の組曲」
「モーツァルトさん歌」
「奏でる人(J)」
「朝のプリズム」
「奏でる人(U)」
「Violinの符」
「ピエロの符」
「四つ葉の符」
「ファンの符」
「円かの符」
「鳥の唄」
「と音」
「花スケッチ」
「はな」
「花いちもんめ」
「約束の花」
「イマジン」
「みどり符」
「鳥のまち」
「花かげ」
「花言(は)」
るみえーる(ドローイング)
「LA VIE EN ROSE」
「d'Amour」
「訪問者」
「話のたね」
「ホテルの窓辺」
「私の手帖」
「魚座」
「花かざり」
「海の日」
「日翔」
「出会い」
「華」
「航海」
「モンパルナス」
07年6月19日(火)-24日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
■01年6月の個展
■01年10月の個展
■03年の個展
■03年のグループ展「祭りFEST」
■06年のグループ展「第12回夏まつり『風』展」
=以上画像なし
■札幌・駅前通りの宝石店のシャッターに絵を描く(07年)