
(承前)
美工展には、次の部門が設定されています。
道展や全道展では作品を見かけない分野もあります。
かつては陶芸が多かったのですが、その後は出品者が減っています。
画像は事務局長の山谷智子さん(札幌)の「古城―サレルノ―」。
イタリアを旅した際に得た印象を盛り込みました。頂上部のでっぱりに、それが現れています。
会員の町田睦子さん(札幌)「愛惜」。
なぜか、非常なさびしさ、せつなさが感じられます。
背後の壁に見える作品のうち、右の2点はこのたび会友に推挙された橋本昌司さん(江別)のペーパークラフト。
右の「微笑」は、モナリザのパロディーになっています。
橋本さんは「ロルンプヤラ 神窓」で佳作賞を受け、会友に推挙されています
右から3番目は、会員・小林ちほさん(同)「石目リンゴ」。
これは、道都大の中島ゼミ展に出品されていたものだと思います。
染色や織は、道都大出身者の若手による現代的な、あるいはユーモラスな作品と、伝統的な作品の両方があり、幅が広いです。
画像は伝統的な作品を集めたサイド。
右側は山内价子さんの「昇龍」。
そのとなりは、近藤香代子さんの「初成り」。
3番目は五十嵐圭子さんの「育み」。
3人とも会員です。
左端は会友の佐藤美智子さん「華の雫」。藍色が美しいです。
いずれも札幌在住です。
右端は、唯一の金工会員である、丸山恭子さん(函館)の「道(さ迷う)」。
さまざまな形の金属片が貼り付けられていますが、筆者の目には、四辺を海底に見立てた、海藻(コンブ)の林のように見えました。
ここで、分野別の人数をまとめておきます。
染色 8=会員6、会友2
組紐 6=会員5、会友1
陶芸 6=会員5、一般1
織 6=会員4、一般2
和紙絵6=会員3、会友1、一般2
皮革 5=会員1、一般4(7点)
ペーパークラフト5=会員1、会友1、一般3(5点)
木工 5=会員2、会友1、一般2(3点)
押花 4=会員1、会友1、一般2(3点)
人形 3=会員1、一般2
木彫 2=会員1、会友1
ガラス1=一般1(2点)
金工 1=会員
刺繍 1=会員
ボビンレース1=会員
葉彩画1=会員
その他=一般1
(物故2人)
ここ数年、染色のトップが続いています。
左は、「人形」に区分されていますが、宮崎広幸さん(札幌)の「森のゆうえんち」。
枝などを用いた、たいへんな労作です。アートかどうかはわかりませんが、誰が見てもほおが緩む楽しい作品です。
なお、人形分野では釧路の会員、上邑紅緒さんの「PREGAGE」が、ベテランの健在ぶりを見せていました。
この数年の、道内の人形分野の活況を見ていると、もう少し出品数があってもいいんじゃないかとも思います。
最後に、木彫の成田得平さん(札幌)の「トンコリ(五弦琴)」。
これは、音が聞きたかったなあ。アイヌ民族の伝統楽器ですが、ムックリほどひんぱんに見る機会があるわけではありません。
会友の中から選ばれる奨励賞には、和紙絵の三浦秀子さん(札幌)の「ワイメア渓谷」が選ばれ、会員に推挙されました。スケール感を出すべく奮闘しています。
もうひとりの新会員は押花の福崎俊美さん(室蘭)です。
また、会友には、織の常本幸子さん(札幌)、ペーパークラフトの橋本昌司さん(江別)、ガラスの吉田房子さん(札幌)、その他の山田光代さん(東京都世田谷区)の4人が選ばれました。
2017年4月19日(水)~23日(日)午前10時~午後6時(最終日~4時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
□美工展 http://www.geocities.jp/hokkaidou_bikouten/
関連記事へのリンク
■美工展会員展(2016)
柴田睦子 陶芸展「天空」(2004、画像なし)
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)=小林ちほさん出品
美工展には、次の部門が設定されています。
押花・織・ガラス・金工・組紐・刺しゅう・染色・籐・陶芸・人形・皮革・ペーパークラフト・ボビンレース・木彫・木工・葉彩画・和紙絵・その他の工芸
道展や全道展では作品を見かけない分野もあります。
かつては陶芸が多かったのですが、その後は出品者が減っています。
画像は事務局長の山谷智子さん(札幌)の「古城―サレルノ―」。
イタリアを旅した際に得た印象を盛り込みました。頂上部のでっぱりに、それが現れています。

なぜか、非常なさびしさ、せつなさが感じられます。
背後の壁に見える作品のうち、右の2点はこのたび会友に推挙された橋本昌司さん(江別)のペーパークラフト。
右の「微笑」は、モナリザのパロディーになっています。
橋本さんは「ロルンプヤラ 神窓」で佳作賞を受け、会友に推挙されています
右から3番目は、会員・小林ちほさん(同)「石目リンゴ」。
これは、道都大の中島ゼミ展に出品されていたものだと思います。

画像は伝統的な作品を集めたサイド。
右側は山内价子さんの「昇龍」。
そのとなりは、近藤香代子さんの「初成り」。
3番目は五十嵐圭子さんの「育み」。
3人とも会員です。
左端は会友の佐藤美智子さん「華の雫」。藍色が美しいです。
いずれも札幌在住です。

さまざまな形の金属片が貼り付けられていますが、筆者の目には、四辺を海底に見立てた、海藻(コンブ)の林のように見えました。
ここで、分野別の人数をまとめておきます。
染色 8=会員6、会友2
組紐 6=会員5、会友1
陶芸 6=会員5、一般1
織 6=会員4、一般2
和紙絵6=会員3、会友1、一般2
皮革 5=会員1、一般4(7点)
ペーパークラフト5=会員1、会友1、一般3(5点)
木工 5=会員2、会友1、一般2(3点)
押花 4=会員1、会友1、一般2(3点)
人形 3=会員1、一般2
木彫 2=会員1、会友1
ガラス1=一般1(2点)
金工 1=会員
刺繍 1=会員
ボビンレース1=会員
葉彩画1=会員
その他=一般1
(物故2人)
ここ数年、染色のトップが続いています。

枝などを用いた、たいへんな労作です。アートかどうかはわかりませんが、誰が見てもほおが緩む楽しい作品です。
なお、人形分野では釧路の会員、上邑紅緒さんの「PREGAGE」が、ベテランの健在ぶりを見せていました。
この数年の、道内の人形分野の活況を見ていると、もう少し出品数があってもいいんじゃないかとも思います。

これは、音が聞きたかったなあ。アイヌ民族の伝統楽器ですが、ムックリほどひんぱんに見る機会があるわけではありません。
会友の中から選ばれる奨励賞には、和紙絵の三浦秀子さん(札幌)の「ワイメア渓谷」が選ばれ、会員に推挙されました。スケール感を出すべく奮闘しています。
もうひとりの新会員は押花の福崎俊美さん(室蘭)です。
また、会友には、織の常本幸子さん(札幌)、ペーパークラフトの橋本昌司さん(江別)、ガラスの吉田房子さん(札幌)、その他の山田光代さん(東京都世田谷区)の4人が選ばれました。
2017年4月19日(水)~23日(日)午前10時~午後6時(最終日~4時)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
□美工展 http://www.geocities.jp/hokkaidou_bikouten/
関連記事へのリンク
■美工展会員展(2016)
柴田睦子 陶芸展「天空」(2004、画像なし)
■第56回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって 5つの個展と11人の冒険 (2016)=小林ちほさん出品