前回の札幌国際芸術祭(SIAF)についての記録記事を書き終えていないうちに、早くも次回に向けて、企画ディレクター2人が決まったという発表が、9月21日にありました。
「札幌国際芸術祭、次回は2020年度の冬に開催。ディレクターは複数に (追記あり)」ということし6月の記事で書いたとおり、こんどはディレクターが3人になります。
企画ディレクター(現代アート担当)は、横浜美術館で開設準備室以来キュレーターを務めた天野太郎さん。
天野さんは「ディレクターチームの統括を兼ねる」というただし書きがついています。
企画ディレクター(メディアアート担当)は、Agnieszka Kubicka-Dzieduszycka(アグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ)さん。
ポーランドのメディアアート界で活躍してきた人のようです。
もうひとりの「コミュニケーションデザインディレクター」は、今後、公募により選考します。
これまでの2回は、ゲストディレクター1人が全体を統括するというスタイルで、坂本龍一さん、大友良英さんという人選が、なかなかに新鮮でした。
こんどの天野太郎さんは、現代アートの分野で国内では知られたベテランのキュレーターで、前任の2人に比べると「新鮮さ」「冒険的」という印象はありませんが、3回目にして初めて現代アートのプロパーが率いるチームになるわけで、その意味では、どういうテーマを掲げてどんなアーティストを招くのか、興味がわいてきます。
もともと道立近代美術館の学芸員で、札幌とのつながりもあるし、2014年の札幌国際芸術祭ではアドバイザーも務めています。
以下、2人のプロフィルを、公式サイトからコピペします。
以前も書きましたが、「札幌国際芸術祭2020」が開かれるのは2021年2月ごろです。
「2020年度だから」という言い訳は国外には通じないと思われますので、今のうちにこっそり「2021」とするか、あるいは一部プログラムを2020年12月から始めてしまうか、何らかの対策が必要ではないでしょうか。
なお、メディアアート担当ディレクターは
「クビツカ=ジェドシェツカ」
が姓で、ハイフンがあっても前後をつないでしまう新聞の表記では
「クビツカジェドシェツカ」
となります。
しかし、2018年9月22日の北海道新聞では
「アグニエシェカ・ジェドシェツカ」
と、なぜか「クビツカ」が抜けていました。
これって、たとえば作曲家のカミーユ・サン=サーンスを、カミーユ・サーンスと書くようなものではないかと思うのですが。
「札幌国際芸術祭、次回は2020年度の冬に開催。ディレクターは複数に (追記あり)」ということし6月の記事で書いたとおり、こんどはディレクターが3人になります。
企画ディレクター(現代アート担当)は、横浜美術館で開設準備室以来キュレーターを務めた天野太郎さん。
天野さんは「ディレクターチームの統括を兼ねる」というただし書きがついています。
企画ディレクター(メディアアート担当)は、Agnieszka Kubicka-Dzieduszycka(アグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ)さん。
ポーランドのメディアアート界で活躍してきた人のようです。
もうひとりの「コミュニケーションデザインディレクター」は、今後、公募により選考します。
これまでの2回は、ゲストディレクター1人が全体を統括するというスタイルで、坂本龍一さん、大友良英さんという人選が、なかなかに新鮮でした。
こんどの天野太郎さんは、現代アートの分野で国内では知られたベテランのキュレーターで、前任の2人に比べると「新鮮さ」「冒険的」という印象はありませんが、3回目にして初めて現代アートのプロパーが率いるチームになるわけで、その意味では、どういうテーマを掲げてどんなアーティストを招くのか、興味がわいてきます。
もともと道立近代美術館の学芸員で、札幌とのつながりもあるし、2014年の札幌国際芸術祭ではアドバイザーも務めています。
以下、2人のプロフィルを、公式サイトからコピペします。
横浜市民ギャラリーあざみ野主席学芸員。多摩美術大学、女子美術大学、国士舘大学、城西国際大学の非常勤講師。美術評論家連盟所属。
北海道立近代美術館勤務を経て、1987年の横浜美術館開設準備室より同館で国内外での数々の展覧会企画に携わる。
「横浜トリエンナーレ2005」でキュレーター(2011年、2014年はキュレトリアル・ヘッド)を務めたほか、横浜美術館、市民ギャラリーあざみ野での担当展覧会に、「戦後日本の前衛美術」(1994年)、「ルイーズ・ブルジョワ」(1997年)、「奈良美智 I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.」(2001年)、「ノンセクト・ラディカル現代の写真III」(2004年)、「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」(2009年)、「考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一」(2016年)、「新井卓 Bright was the Morning―ある明るい朝に」(2017年)、「金川晋吾 長い間」(2018年)など多数。
メディアアートキュレーター、プロジェクトマネージャー、大学講師。
ヴロツワフ大学卒業後、1994年からWROメディアアートセンター財団(※1)の一員となる。以来、ポーランドのメディアアート界を牽引する国際イベント「WROメディアアートビエンナーレ」に過去13回に渡り携わる。2008年のWROアートセンター設立時より、プログラムの共同開発、国際連携プロジェクト、アート・メディエーション(※2)に携わる。欧州連合(EU)出資プロジェクトの企画運営も経験。
近年の主な企画に、Art Li Biennial 2018(フィンランド)におけるポーランド関連プログラムのほか、ウクライナ、スウェーデン、日本、ドイツ、イスラエルでの展覧会、ワークショップ、上映など。2016〜2017年にかけてWROアートセンターで開催された日本のメディアアート展「Reversible // Irreversible // Presence」など、日本のメディアアーティストとの関わりも多い。
※1 現代美術、メディア、コミュニケーションを専門とするポーランドの民間公益団体。
※2 鑑賞者と作品の対話を仲介するプログラム。ガイドツアー、ワークショップの他、出版物や教育プロジェクトの取り組みなど、そのプログラムは多岐に渡る。
以前も書きましたが、「札幌国際芸術祭2020」が開かれるのは2021年2月ごろです。
「2020年度だから」という言い訳は国外には通じないと思われますので、今のうちにこっそり「2021」とするか、あるいは一部プログラムを2020年12月から始めてしまうか、何らかの対策が必要ではないでしょうか。
なお、メディアアート担当ディレクターは
「クビツカ=ジェドシェツカ」
が姓で、ハイフンがあっても前後をつないでしまう新聞の表記では
「クビツカジェドシェツカ」
となります。
しかし、2018年9月22日の北海道新聞では
「アグニエシェカ・ジェドシェツカ」
と、なぜか「クビツカ」が抜けていました。
これって、たとえば作曲家のカミーユ・サン=サーンスを、カミーユ・サーンスと書くようなものではないかと思うのですが。