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北海道美術ネット別館

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his life, her life, this life -まちの記憶と記録展-(7月29日終了)

2006年08月10日 21時58分09秒 | 展覧会の紹介-写真
 駅前通りの歩行者天国で半日、中心部のビルの空きフロアで2日間だけ行われた写真展。8月8日に発表された路線価で、半世紀にわたって道内首位の座を守りつづけた「三越前」に代わって札幌駅南口(ステラプレイス前)が最高値になったことに象徴されるように、さいきん駅前に押され気味の大通以南地区にがんばってほしい-という、主催者の熱い思いが伝わってくる催しでした。
 会場の雰囲気については、この催しの公式サイトにたくさん画像があるので(動画もあり!)、そちらをご覧ください。
 出品作の大半がモノクロというのが、渋いです。ほとんどがプリンタ出力ですが。
 
 
 上の写真で見えているのは、ウリュウユウキさんが、開店前の札幌パルコに入り、裏方で働く人々の表情を活写したもの。あたりまえの話ですが、午前10時に開店するためにはずいぶん朝早くから、店は見えないところでうごいているのですね。
 狙いがはっきりして、デザインもうまくまとまった、良い写真だと思いました。
 欲を言えば、閉店までやってほしかったですけど。

 
 向こうに見えているついたてみたいのに貼られている写真は、札幌市写真ライブラリーが所蔵する写真を引き伸ばしたもの。戦前や戦争直後の、三越前や、学生服の赤塚などが写っています。
 これらの写真が、展覧会に奥行きをもたらしていると思います。
 この展覧会に並んでいる札幌の「現在」をとらえた多くの写真も、長い時がたてば、貴重な資料になるだろうなあ、ということに、思いが至るからです。

 出展写真家は
ウリュウユウキ
菅野学 (二条市場)http://www.create-flow.com/refuge/
小助川拓人 (キクヤ楽器)http://www.tactjapon.com
ワタナベチナツ (藤井豆腐店)http://hibikakera.exblog.jp/
上田純也
黒澤智博

 学生による企画展示 We are in Sapporo
佐藤高雄
足立成亮
大川聡史
荻野昌崇
岩城光泰
藤川恵

 ところで。
 今回の会場は、カード会社のオフィスが移転した跡だそうですが、都心にこんな広い会場があるとは!
 窓が多いのでギャラリー向きではないかもしれませんが、場所がいいので、けっこう使えるかもしれません。

7月23日(日)13:00-16:00
札幌・駅前通歩行者天国 南1条-南2条間

屋内展示(ギャラリートーク) 7月26日(水)18:00-19:00、7月29日(土)16:00-19:00
富樫ビル(南2西2、旧・プリヴィ)8階

□まちの記憶と記録展サイト


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ありがとうございました (sorami)
2006-08-11 16:34:52
ご来場、並びにレビュー、ありがとうございました!



こうして街の中で写真を撮り、見て、見ていただいて……という中で、街が持つメッセージ性や、変わり続けているんだけど、その底流に流れる継続性・・・、街と人、街とモノ、街と時代といった「つながり」を再認識した写真展でした。

街にとってなくてはならない"横の広がり"というものも、ひしひしと感じましたね。

来年、5年後、10年後……、間違いなくこの街は変わっていくことでしょう。

ただ、この街が同じ地続きにあり続けることは、変わらない。

これからも撮り続けていきたい、このような場を持ち続けていきたいと思っています。



パルコさん、機会があればまるまる一日密着、ぜひやりたいです!
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Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2006-08-11 21:36:48
soramiさん、すっかり遅くなってしまってすいませんでした!



「つながり」を再認識…。いいことばですね。



soramiさん以外の撮り手は知らなくて、札幌にはいろんなフォトグラファーがいるんだなと、わたしも再認識しました。
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