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北海道美術ネット別館

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■第2回未完の大器 アンビシャス展(2025年2月17日~3月29日、北広島)●3月14日は北広島→島松→苫小牧→白老→札幌の計6カ所(2)

2025年03月16日 20時03分46秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)

 「未完の大器」展は、アーティスト創生プランナー協会という札幌の団体が道内の若手に声をかけて、2021年から年数回、ギャラリーエッセなどを会場に開いているグループ展です。
 現代アート寄りの作家はいなくて、絵画を中心に、イラストレーション、陶芸を展示販売します(骨骼模型の人もいます)。したがって、会場の雰囲気などは、100号クラスが並ぶ団体公募展とも、映像やインスタレーションが中心となる現代アート展とも異なります。強いて言うなら、大丸百貨店の催事場で時々開催されている「いい芽ふくら芽」展などに似ているかもしれません。

 同協会を主宰する中野聖さんはとても熱心な方で、札幌でギャラリー巡りをしていると、よく顔を合わせます。
 団体公募展系の絵画も現代アートも、とくに北海道では商売に結び付きにくいのは確かで、すこしでも販路を広げて若い作家の自立を促そうという熱意には頭が下がります。 
 ただ、ここからどのような新しいアートが生まれてくるのかは今のところ未知数で、今後を見ていく必要がありそうです。

 今回は30人が出品しました(1人が彫刻、ほかは平面)。
 
 
 北大黒百合会が「幹事」と案内状にあり、出品者は同会と札幌大谷大の学生が多いようです。
 北海道教育大の学生や、社会人もいます。

 こういうことを書くとしかられるかもしれませんが、筆者が
「これは『未完の大器』の最大の功績のひとつだな」
と感じるのは、北大黒百合会展の活性化です。
 黒百合会は、札幌農学校で教壇に立っていた文豪有島武郎が設立にかかわった歴史のある団体ですが、数年前の展覧会には、名刺みたいなサイズの作品が並び、見ていて少しつらかったです。美大でもなんでもないので、趣味に注文をつけるわけにもいかないのですが。
 未完の大器展にかかわるようになった近年は、発想の豊かな絵画が増えて、勢いが出てきたような印象を持っているのは、筆者だけでしょうか。
 
 
 出品者のひとりが描いた、今回の出品作家の似顔絵です。

 右下に、どう見ても若手ではなさそうな男性が見えますが、これは顧問格の本田滋さんです。
 
 
 本田さんも「朝陽に生きる孤高のポプラ」という絵を出していました。
 
 かつてはかなり個性的で鮮烈な色づかいを見せていた本田さんですが、この作品は、実際に見て感動した朝焼けの色合いがそのままに表現されていて、心にしみる絵になっています。
 

2025年2月17日 (月)~3月29日 (土)午前10時~午後4時、日祝日休み
にじのかかるところ(北広島市共栄)

 ランチは11時半から。

 この日はハンバーグを食べました。
 野菜が新鮮でシャキシャキしていて、おいしいのは、いつものこと。

 いつ来てもにぎわっていましたが、この日は雪のせいか、お客さんは少なかったです。


アーティスト創生プランナー協会 □ https://artist-planner-kyoukai.jimdofree.com/

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・エスコンフィールドから約650メートル、徒歩8分(信号のある交叉点をまじめに経由すれば13分)

・JR北広島駅から約2.4キロ、徒歩30分



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