北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

北海道女流工芸「一の会」展(11月5日まで)

2006年11月05日 05時08分24秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 札幌市資料館の4室をつかった大がかりな展覧会。8分野の16人が出品しています。もう23回目になるんですね。
 目を引いたのが、寺岡和子さんの織作品。8枚組み、幅6.4メートルという大作です。
 白と黒の幾何学的な模様を、斜めに構成した造形が、シャープで迫力たっぷりですが、素材の糸のざっくりした感じとのミスマッチもおもしろいです。右にいくほど、黒い部分が多くなる構成になっています。
 会場にいらした作者にお聞きすると、電車の窓から見た冬の防風林から着想したそうです。このほかに、2枚持ってきたけれど、展示しきれなかったと話しておられました。
 土屋幸子さんと川口純子さんは全道展会友。いずれも陶芸のオブジェですが、力強いです。土屋さんは人物を連想させ、川口さんは金属的な光沢がイソギンチャクなどを思わせます。
 下村好子さんはフェルト片を丹念に貼り付けた労作。
 伝統工芸新作展に入選している降旗ゆみさんは、精緻な模様を掘り込んだガラスの器を発表しています。

 出品者は次のとおり。
織染:寺岡和子、下村好子、吉田澄子、祐川まち子
陶芸:土屋幸子、川口純子、田中静江
人形:堀江登美子
七宝:石田禎子、仲真知子、西田弘子
皮革:藤田恵美子
漆芸:高橋美絵
ガラス:天野澄子、降旗ゆみ、星まゆこ
刺繍:山崎明子

10月31日-11月5日 10:00-18:00
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C

染織アトリエKazu(寺岡和子さんのサイト)
■03年の「一の会」(画像なし)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。