北海道新聞2013年12月19日朝刊から。
オールドファンには、かつての道立美術館、三岸好太郎美術館として記憶されているのではないかと思います。
道立三岸好太郎美術館が北2条の知事公館敷地内に新築されたあとは、一般の道民はあまり足を運ぶ場所ではなくなっていました。
菓子店のギャラリーというと、六花亭の福住店や帯広の店舗などが思い出されます。
北1条通り(旧国道5号)沿いの一等地で、道庁や札幌グランドホテルなどからも近いので、上手に運営すれば、観光スポットとして人気が出るのではないでしょうか。
ところで…。
自分の目から見るとこの建物は、コリント式のような太い柱など、近年の機能優先の高層建築に比べれば古くてじつに味わいのある建物だと感じられるのですが、亡夫の絵をまとめて寄贈した三岸節子は、この建物についてかなり辛口の意見を残しています。
いま「花より花らしく」の現物が見つからないので、引用ができないのですが、無味乾燥で面白くもなんともない建物という意味のことを書いていました。
寄贈主のこの意見があったからこそ、現在の道立三岸好太郎美術館が完成したといえるのでしょうが、昔はこれでも「大きくて無機質な建物」ととらえられたのかもしれません。
道は18日、1926年(大正15年)建設の札幌市中央区北1西5の北海道立文書館別館を、菓子製造販売の「北菓楼」(砂川市)や「ホリ」(同)の親会社「堀製菓」(同)に売却することを決めた。道は大正時代のデザインの外壁などを利用することを条件に売却先を公募していた。堀製菓が改修し、北菓楼の店舗として活用。スペースの一部は一般向けのサロンなどとして利用してもらう。
販売価格は土地代も含めて5億5千万円。来年1月下旬に売買契約を締結し、3月下旬に引き渡す。
北菓楼によると、建物の大きさは変わらないが、現在の4階建てを3階建てに改修。北菓楼札幌本館として、主に1階部分を店舗で活用しカフェなども設置する。2、3階は一般向けに文化教室やコンサート、美術展などを行うサロンやギャラリーにして開放する予定という。
契約で2017年3月までに完成、オープンしなければならないが、北菓楼は「期限よりもできるだけ早く開業したい。歴史ある建物をきちんと残していけるように改修し、完成後はライトアップもして観光名所に育てたい」としている。
オールドファンには、かつての道立美術館、三岸好太郎美術館として記憶されているのではないかと思います。
道立三岸好太郎美術館が北2条の知事公館敷地内に新築されたあとは、一般の道民はあまり足を運ぶ場所ではなくなっていました。
菓子店のギャラリーというと、六花亭の福住店や帯広の店舗などが思い出されます。
北1条通り(旧国道5号)沿いの一等地で、道庁や札幌グランドホテルなどからも近いので、上手に運営すれば、観光スポットとして人気が出るのではないでしょうか。
ところで…。
自分の目から見るとこの建物は、コリント式のような太い柱など、近年の機能優先の高層建築に比べれば古くてじつに味わいのある建物だと感じられるのですが、亡夫の絵をまとめて寄贈した三岸節子は、この建物についてかなり辛口の意見を残しています。
いま「花より花らしく」の現物が見つからないので、引用ができないのですが、無味乾燥で面白くもなんともない建物という意味のことを書いていました。
寄贈主のこの意見があったからこそ、現在の道立三岸好太郎美術館が完成したといえるのでしょうが、昔はこれでも「大きくて無機質な建物」ととらえられたのかもしれません。
私はこの建物に全く入ったことがないので、かなり興味ありますね。
とはいえ、2~3年先になっちゃいそうですね。
私も年をとってきて、ギャラリーだのサロンだのっていう文字が出てくると
「ふうん、アートっていえば、まあイメージアップになるんだろうけど、どうやって運営していくのか、お手並み拝見」
と心の中で言いたくなります。
場所を作るのは簡単だけど、まわしていくのは大変なんですよね。
上手いことやってくれると良いのですが。