北海道美術ネット別館

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2日目に聴いた音楽 ―Rising Sun Rock Festival 2018 in Ezo (ライジングサン・ロックフェスティバル)その3

2018年08月14日 07時57分57秒 | Rising Sun Rock Fes他
(承前。画像は初日午後3時ごろ撮影)

 20周年を迎えたロックの祭典、RSRの会場で初日、雨にやられて、ほうほうの態でいったん自宅に戻った話の続きです。
 長文です。


 体力的にもかなりやられていたので、2日目、8月11日は寝坊しました。

 家を出発したのは午後になってから。
 きのうほどではないにせよ、空模様はあまりよくありません。

 中島公園入口でバスを降り、ギャラリー創で竹本英樹さんの個展(~12日)を見て、近所のドラッグストアへ。雨合羽があるかと思いましたが、ズボンしかなく、いちおう購入。
 地下鉄南北線で麻生へ。
 ローソンでかっぱの上着部分を買い(家に置き忘れてきたので)、中央バスに乗り継ぎ、石狩へ。

 ふたたびFOREST GATE をくぐったのは、午後5時に近くなっていたという「重役出勤」ぶりでした。おなじテントの人間もあきれていたようです。



 この日は、次のとおり。かっこ内はステージ名。

 ハルカトミユキ(ボヘミアンサーカス)
→サニーデイ・サービス(ボヘミアンガーデン)
→山下達郎(サンステージ。2曲目あたりから)
→UVERworld(同)
→CHAI(デフガレージ。3曲目ぐらいまで)
→和楽器バンド(アーステント)
→OKI DUB AINU BAND(ボヘミアンガーデン)
→シアターブルック(同)
→東京スカパラダイスオーケストラ(サンステージ。途中から)

 ボヘミアンサーカスは、昨年もあったかもしれませんが、公式にスケジュールが載るようになったのはことしが初めて。FOREST テントサイトの入り口附近にしつらえられた小さなステージです(先の画像)。

 ハルカトミユキは、ギターボーカルとキーボードの女性2人組で、澄んだ声と切ない歌詞が印象的でした。


 サニーデイは、ライジングサン・ロックフェスの歴史のなかではかなり重要なバンドです。
 初回で大トリ。
 10回目は再結成の直後。
 そして20回目の今回は、メンバーのひとりが世を去った直後のライブ。

 ギターボーカルの曽我部恵一さんは途中でMCを1度挟み、そこで、食道静脈瘤破裂のため47歳で早世したドラマー丸山晴茂さんについて、悼む言葉を口にしていました。
 ちゃんとおぼえていなくて申し訳ないのですが、丸山くんが(病気のため)サニーデイを休んでいるころから、彼だったらどう言うだろうということを考えながら曲作りやステージをやってきた。でも、もうその声は聞こえてこない。そういう意味のことを話していたと思います。

 曽我部さんにしてみれば、まったくふれないわけにはいかないし、かといってあまり湿っぽい雰囲気にはしたくない、という難しいバランスのなかで、ああいうMCになったのだと推察します。
 セットリストは、天気をみて急きょやることにしたという「雨の土曜日」や、往年の代表曲「今日を生きよう」「サマーソルジャー」、一昨年のシングル「セツナ」など。
 筆者が大好きなアルバム「LOVE ALBUM」からは今回も1曲もやらず、配信とレコードでリリースしている最近の曲も演奏しませんでした。



 RSRで最大の会場であるサンステージですが、山下達郎のときは、入りきれないオーディエンスが通路まであふれていました。
 今回、彼はエンターテイナーに徹していた感があり、原則としてフェスでは演奏しない「クリスマス・イブ」や、ジャニーズタレントに提供した「硝子の少年」「ハイティーン・ブギ」などで客席を沸かせました。
 鉄腕アトムへのオマージュとして大ヒットした「アトムの子」の間奏で、ずいぶんギターのカッティングをマメに弾いてるなあと思ったら、達郎さん自身がかき鳴らしており、すげえなあと感服。
 メンバー紹介で「On chorus, 竹内まりや~」とやって、会場騒然でした(笑)。

 シメは、夏フェスらしく「Loveland, Island」。これ、もっと夏らしい天気だったら、最高だったのになあ。

 アンコールにこたえて歌ったのが「さよなら夏の日」。
 う~ん、沁みる。



 個人的には、この手のナンバーでは、井上陽水が2002年のRSRで歌った「少年時代」に匹敵する名演になったといえると思います。


 このあと、この日初めてテントに顔を出しました。
 午後8時台はほとんどのステージが休み、打ち上げ花火が上がってから午後9時に各ステージ再開―というのが、RSRの伝統です。
 8時台に元気なのは、祭太郎ブースですが、数百人が踊りの輪をつくっており、びっくりしました。


 UVERworld は最近人気のバンド。
 しかしMCによると、すでに結成から18年たっているそうです。
 スケールの大きな演奏で、1980年代のプログレハードや、2010年代のEDM、ヒップホップなどさまざまな要素が入り込んでいます。彼らの音楽的ルーツが何なのか、興味のあるところです。

 その点、和楽器バンドは、聴けばすぐわかります。
 基本はハードロックです。
 さまざまに分化した90年代以降のヘヴィメタルよりも「ハードロック」と形容したほうが合っているような気がします。
 その上に、尺八や三味線といった邦楽の楽器がテイストとして乗っかっているのです。
 ボーカルが非常にうまいのも、魅力だと思いました。

 OKI DUB AINU BAND とシアターブルックは、リズム隊が同じ。
 沼澤尚(dr)、中條卓(b)という腕ききが2ステージ連続で演奏するというぜいたくなステージです。
 「オキダブ」を聴き、短いフレーズの繰り返しが多いアイヌ音楽は、トランス効果が大きいということをあらためて感じました。
 これは、酩酊のような感じを与えます。ムックリのびよんびよん、というサウンドもあいまって、気持ちよくなるのです。
 それにしても、北海道ではほとんど絶え、樺太に残っていた民族楽器トンコリを独学でマスターし、それをダンサブルな現代的サウンドに仕立てたOKIの独創性は大いに評価すべきではないでしょうか。

 一方、シアターブルックは、2003年のRSRのサンステージで大トリを務めた古参バンドで、今回は当時のセットリストを再現しました。
 代表曲「ありったけの愛」で、オーディエンスに♪シャララララと歌ってもらうところまで、15年前とおなじでした。

 ギターボーカルの佐藤タイジは、20周年について
「感慨深いなあ」
と繰り返していました。
「いまや日本最高のロックフェスですよ」。

 この感慨、わかるなあ。
 出演者の顔ぶれが当時から貧弱だったわけではないのですが、1999年は第1回はステージがひとつだけ、第2回は二つで、入場者も1万人前後でした。
 シアターブルックの大トリは、筆者はそうとう前のほうで聴いていた記憶があります。
 いま、サンステージはどのミュージシャンが登場しても、差はあってもかなりの混雑で、前のほうに行くのはなかなか難しくなっています。

 タイジは
「俺たち、この20年間なにしてたんやろ」
と自嘲気味にMCしていましたが、20年前からカッコ良かったということでオッケーだと思います。
 最高の演奏でした。



 大トリはスカパラ。

 RSRの歴史で、大トリ2度目というのはこれが初めてになります。
 スカパラ自体はこれまで何度も登場していますが、ことしは曲ごとにボーカルを交代していくというスタイル。モンゴル800のキヨサクやクロマニヨンズのヒロト、The Birthdayのチバユウスケらが次々に歌うという、豪華版でした。
 最後のボーカリストは銀杏BOYZの峯田和伸でしたが、役作りのためにしている坊主頭で登場したため、最初は誰だかわかりませんでした(周囲にも「あれ、だれ?」という人多数)。

 アンコールもふくめると、20曲近く演奏したのではないかと思います。
 ここまで多数のボーカルが参加するステージは、スカパラの長いキャリアでもめったにないことで、谷中敦も感極まっていました。


 未明に雨があがり、晴れ間がのぞいてきました。
 残念ながら、前回の大トリのような見事な日の出は見ることができませんでしたが、天気はすっかり回復しました。


 このあと、テント撤収作業を行い、筆者はせがれとバス停まで30分あるきました。
 家人が車で麻生駅近くの降車停留所まで迎えにやって来て、助かりましたが
「来年は駐車場をしっかり確保しなくちゃな」
と思いました。

「はっ!? もう引退するはずだったのに、次回のことを考えているとは!」


 長文をお読みいただきありがとうございます。
 写真をたくさん撮っているので、RSR関連の記事はまだ続く予定です。

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