ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

豚インフルエンザ

2009年04月29日 | 感じたこと
 先週末からマスコミを通じて、やおら騒がしくなっているのが「豚インフルエンザ」という名の新型インフルエンザウイルスである。

 メキシコでは二千数百人が発病し、百人以上がすでに亡くなっているという話が伝わり、アメリカでも一歳数ヶ月の幼児が今日死亡したとの報道が伝わり、テレビマスコミを中心に、日本へのウイルス侵入を防ぐための「水際作戦」とやらで、成田、関空などの国際空港では、防具服に身をまとった検疫官が物々しいいでたちで関係国からの飛行機に入って、感染の疑いのある人を隔離するための活動をしている。

 ある乗客が語っていたが、「まるで映画でも観ているような」様相の係官や担当者が着陸直後に機内に入ってきて、全員のチェックが済まないと帰国のためのゲートも通れない状態だという。

 どうも日本政府の緊急水際作戦とやらは、麻生首相、桝添厚生労働大臣を中心とする「選挙前のパフォーマンス」に見えて仕方がないのは私だけだろうか。

 確かに新型インフルエンザウイルスの感染を日本国内に持ち込まないための防護策は必要だが、なんとも今の政府の危機管理と称する対応やステートメント、宣言などの記者会見などは、このウイルスよりも怪しい気配を感じている。

 日本人の重大な危機だとのたまう首相をはじめと政府首脳や官僚の頭の中に、本当に日本人を守るという気概や責任が感じられないのは何故なんだろうか。

 今までの医療や薬害、また公害問題などの歴史が明らかなように、水俣の水銀汚染、薬害エイズ、多くの抗がん剤、その他の特定医薬品、医療技術、アスベスト被害など、記憶にあるだけでも多種多様な被害をもたらせた危険を、ほとんど放置し続けて、重大な結果が明らかになってから、やっと防止、防御策をやむを得ずしたというのが、日本の実態だったのである。

 つまり、パフォーマンスとしか言えないような政府首脳や官僚の危機感なんて当てにならないほど陳腐であり、国民の一人ひとりが自分の健康、自分に降りかかりそうな被害を自己責任で食い止めるしかないのが、日本の実態ではないだろうか。

 今回の世界的な新型インフルエンザウイルスの蔓延に際しても、メキシコ、アメリカをはじめ香港、台湾、ヨーロッパでも感染が疑われている人がいるらしいのだから、極力そういつた国、地方への渡航をやめて、国内での仕事、生活をきわめて衛生的にするために、花粉症や季節の普通のインフルエンザ予防と同様に、出先から帰ったら、「うがいと手洗い」を重視し、繰り返し行うなどの自己防衛を習慣とすることが一番である。

 私は政府が、今回の新型インフルエンザの世界的流行を食い止めることができるとは全く思ってもいないし、信頼もしていない。

 どうせ彼らの頭の中は、自分たちがテレビを中心とするマスコミに出て、如何にも国民を守るのが先決と言っている姿に酔いしれているに過ぎないと感じている。
コメント (1)
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