これは「茶巾落」といいます。
濃茶の席で、飲み口を拭くための紙小茶巾をのせて、
お客様に使っていただくためにお出しするときに使います。
お茶事など心得ている方ばかりの時は使いませんが、
大寄せのお茶会の時など、紙小茶巾を用意していない方のためにと、
お茶碗に添えて出すことがあります。
用意のある方でも、使ってかまわないのですよ。
右側の開いているところから使ったものを捨てます。
私はこれを二つ持っていますが、当然二つでは足りません。
でも友達が二つ持っていますから、それを借りて四つになります。
二人で相談して、同じ時に二人とも濃茶席を持つことはないから、
二つずつ持っていて、お互いに貸し合いましょうと。
一生に何度も使うこともない道具ですものね。
この春使うと二回目です。
また使うことあるかしら。
お茶の道具には、めったに使わないけれど、
無いと困るものがたくさんあるのですよ。
だから一年に一度必ず使うお道具は、
「毎年使ってもらえて幸せね」となります。
ふふ、干支のお茶碗でさえ、
12年に一度は必ず使ってもらえて幸せなんです。
お茶って気の長い楽しみなんです。
昨日はお友達の先生がいらして、
行之行台子のお点前を楽しみました。
膝が痛いので、最後までちゃんと座れて、すっと立てるか心配でしたが、
何とか無事にクリアーできました。
知り合いが、膝を手術したそうです。
ああ私はこの先大丈夫かしらと、ちょっと心配な日々ですが。