七夕に寄せて、「亀蔵棗」を使ってみました。
円能斎好みの一閑張りの棗で、九星が意匠として取り入れられています。
暦に使われているあの「八白」とか「九紫」というあの九星です。
星ということで、七夕の頃に好んで使われます。
デザインのかわいらしさと、一閑張りの軽いはかなさが、
私にはとても魅力的に感じる棗です。
そして床には寸松庵色紙をかけました。
「天の川浅瀬〔あさせ〕白浪〔しらなみ〕たどりつつ渡りはてねば明けぞしにける」
寸松庵色紙のうちの三井記念美術館所蔵のものです。
この美術館が開館したころに、展覧会の折に手に入れた複製で、
七夕の頃には毎年眺めていますが、散らし書きが見事な一枚です。
そしてお菓子は「夏空の煌き」( 俵屋吉富製)
これで七夕気分は十分に味わえたでしょうか。
近頃は笹に短冊などということも家ではしなくなりました。
子供達と一緒に、色々と笹飾りを作ったころを懐かしく思い出しています。
身勝手なお願いをたくさん書いて、吊るしましたよ。
来年は社中の笹飾をみなで作ろうかしらと。
その時になると忘れてしまうでしょうが。
どなたか覚えていたら、声をかけてください。