コロナ関係のニュースを見ると気が滅入るので、
BSにチャンネルを切り替えたら、懐かしい中国映画が見られました。
「初恋のきた道」です。
主演はチャン・ツィイー。
もう何年も前に、映画館で観ました。
若きチャン・ツィイーのかわいらしさが印象に残っていました。
久しぶりに見て、その透明なかわいらしさになぜか見ただけで、
うるうると来てしまいました。
人とは不思議なもので、歳をとると、
若い時の気持ちを失うのかと思っていましたが、
それは反対で、たくさんの気持ちを理解できるようになるのですね。
18才の乙女に戻ったように、そのいじらしい気持ちを思うと、全編涙して。
さてその映画のワンシーン。
割れてしまった思い出の器を直してもらうシーンがあります。
器をくさびでつなぐその手順を見て、私の頭に浮かんだのは、
あの「馬蝗絆」というお茶碗でした。
お茶をなさる方なら、一度は見たり聞いたりしたことのあるお茶碗です。
私も美術館で何度か目にしたことがあります。
この繕いゆえに、有名になったとも言えなくもないのですが。
日本だったら、金継ぎをするところでしょうが。
いまよりもずっと昔の中国の田舎町。
そのぬくもりのある風俗風習が懐かし心休まる名作です。
文明が進んだ今は、コロナ騒ぎで右往左往の世界ですね。
皆さん今日も一日お気を付けてお過ごしください。