「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

物にも心が

2014年06月03日 | 日記


コンサートに和服で出かけました。
たまには記念撮影もね。
でもこの後悲劇が起きます。

淡い色の単衣の付け下げですが、
今年はこの着物を一~二回着てから、お手入に出そうと思っていました。
こんな風ににこやかに写っていますが、
そのあと、ワインでほろ酔いの私は見事にバスタを落とし、
トマトのシミが…
一番やってはいけないことを。
お手入れに出すからという心のゆるみかでしょうか。

こんなことがよくあります。
もう潮時と思ったとたんに失くしてしまったり、壊してしまったり。
物は持ち主の心をちゃんと察知するようです。

先日は、お稽古の方が、
「この帛紗もずいぶん使っているから、そろそろ新しいものを」と。
そう言ったいったとたんに、その帛紗は建水にぽちゃん!
まるで帛紗が身を投げたかのように落ちてしまいました。
「ああ~私の心がわかったのかしらね。お世話になったのに・・」
そしてその方はおなじみの帛紗にもあきらめがついたようです。

こういう時は、
「もうちょっと頑張ってね。たいせつにするからね」
といったほうがいいのですね、きっと。
多分こちらの心の持ち方の問題だとは思いますから。

でも調子の悪くなった電気製品に、
「そろそろ取り替時かしら」というと、
急に頑張って、調子を戻すことも。
私も時々、「ちゃんとしないと廃棄処分よ」なんて、
電子レンジにはっぱをかけることもあります。

なだめたり、励ましたり、お願いしたりして、
心有るかのごとき物との付き合いは、面白いなあと思います。



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