ちょっと旅をしている間に、
ベランダの手すりに絡まったクレマチスが開いていました。
毎日今か今かとつぼみを眺めていたものを、留守中に開くとは、
心無いではありませんか。
例によって手すりの外側に向かって咲いている花を、隙間からこちらに引っ張り出して、
よくぞ咲にけりと、満足げな私です。
六月に入って早々に海外の勤務に出発するご夫婦の、最後の稽古をしました。
任期は三年ということです。
長いような短いような、過ぎてしまえばあっという間なのでしょうが。
健康で過ごされ、つつがなく任務を終えて戻られることを願っています。
そういえば、二年の期限で外国へ行かれた方が、この夏戻ってこられるはず。
やはり過ぎてしまえば短いものなのですね。
こうして周りの若い方たちが、目まぐるしい生活の変化や、大きな人生の転機を受け入れて、
一生懸命生きている姿を見守りながら、今や人生のご褒美を享受している私は、
ただただ「元気で頑張ってきてくださいね」とエールを送るのみですが。
「行ってらっしゃい」
三年後でも五年後でも、私は同じようにここにいて、
留守中にもちゃんと咲く花を眺めながら、相変わらずの毎日を過ごしていて、
頑張った皆さんに、「お帰りなさい」と言って差し上げられることが、
きっと私の役目なのだと思っています。
幸せな役目ですね。
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