久しぶりにオペラ鑑賞をしました。
演目は「仮面舞踏会」
会場はひところのようなピリピリとした雰囲気はなく、
感染対策を取りながらも、リラックスしたムードが流れていました。
レナート役のバリトンの村田孝高さん。
コロナ禍でも、幾つもの公演が中止という事態に直面しても、
出来る限りの努力を続けて、気持ちを繫いでいらしたのでしょう。
更に磨きのかかった歌声を堪能させてもらえました。
終わってのロビーでの出演者の挨拶もあり、
華やいだ雰囲気の中で、皆さん記念写真などを撮っていました。
少しずつ少しずつ日常に向かって復活しい行っていることが、肌で感じられました。
まだ一抹の不安がないわけではありませんが、やるべきことをやりながら、日常へと、
それがこれからの過ごし方なのだろうかと思いました。
そんな明るい兆しに、気持が楽になったのに、
「閉店」の張り紙を目にして、淋しい思いもしています。
市内で古い歴史を持つ料理屋さんが今月でお店を閉めました。
私も何度かお店のお座敷でお料理を頂いたことや、
宅配のお弁当を頼んだこともありました。
歴史ある建物の風情が目を楽しませてくれていたのですが。
お稽古の皆さんとも、
「あの時の松花堂弁当が最後になりましたね」
と、閉店を惜しんでいます。
コロナの流行から二年半、
一度は行ったことのある「あのお店が」という老舗が、
どんどんと消えてしまって信じられない気持ちでいます。