友達に誘われて、見てきました。
岩波ホールは3年ぶりくらいかしら。
その時は広島を扱った作品をみたのですが、
途中で貧血気味になり、ロビーに出て、休んだのを覚えています。
この作品の予備知識は、
台湾でヒットした映画ということと、
涙なしには見られないということ。
戦前の台湾で生まれ育った日本人を「湾生」と呼ぶそうです。
戦争に負けたことで日本に帰ることを余儀なくされ、
日本に帰って生活しながらも、台湾を故郷として懐かしむ人々。
終盤の「ふるさと」の歌声は、ことさら涙を誘いました。
この十年間で、3度、台湾を訪れる機会がありました。
その時の異国にいながらも居心地が良い、
その訳が分かる気がしました。
戦後すぐ生まれてもうすぐ70年、
このまま死ぬまで戦争というものを体験しないで終われたら、
申し訳ないくらい幸せなことなのだと。
戦争の有様を語り継いでいくことが、
戦争を起こさないための警告であるなら、
このような作品を通して忘れさせない努力は、
これからもずっと必要なのだと思います。
終わって、地下のレストランにより、
岩波ホールのチケットの半券で、
嬉しい一割引きの食事をして帰ってきました。