今日は、お茶碗の銘に「冬ざれ」という言葉が。
「錦秋」などと言っていた時期はあっという間に過ぎで、
もうそんな冬の厳しい寒さや、
冬枯れの淋しい景色を味わう季節になったのですね。
私などはあまり使わない銘ですが、じっくりと味わいました。
11月に活躍した茶壷もそろそろしまおうと思います。
皆さん飾り紐の練習をよくなさいました。
驚いたのは、六年生の男の子が、
四苦八苦しているお姉さま方をちらちらと見ていたので、
「やってみますか」と聞くと、嬉しそうに結び始め、
そして何とか真の結びを完成させてしまったことかしら。
さて12月に入って、申年のお茶碗をまた出してきて使っています。
お正月以来ですが、使えるのもあとわずかですから。
でも「申」は「去る」にかけて、毎年でも12月には使えますね。
「今年も去る( 申)」と言って。
お茶ではこんな洒落をよく使いますね。
瓢箪が6つついていて、「六瓢( 無病)息災」などというのも。
今年も無病息災で終わるようにと、使ってみようかしら。
「冬ざれ」の銘の飛び出す季節。
来週は稽古ですが、「夜咄の茶事」を楽しみます。
お懐石の献立を考えて、眠れない夜もあった方も。
主菓子も、干菓子もご亭主さんの手作りとか。
頑張りましたね。
準備はもう整ったようですよ。
日一日と夕暮れが早まるのを感じながら、
私はわくわくして待っています。