GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

赤駒

2010年04月28日 | 馬徒然
NHK第2衛星で放映中の番組で、万葉集の防人の歌を紹介していた。

「赤駒を 山野に放し 捕りかりて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ」(万葉集第20巻-4417)

その時代、豊島郡(今の豊島区、文京区、板橋区、荒川区、北区など)で暮していた女性が詠んだ歌。
奈良時代、東国の男たちは頑強で知られていたため、防人として妻子をおいて遠方への国へとかりだされることが多かったという。
この歌は、夫を送り出す妻が、放牧している馬をすぐに捕まえることもできず、夫を歩いて旅立たせねばならないのか、と嘆いて謳ったものだとのこと。

ここで登場する馬は「赤駒」。
赤駒(鹿毛馬)に対する当時の人々の美意識や価値観は、どんなだったろうと
思いをはせる。

写真は、遠野の「赤駒」です。
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