GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

ノバチャン

2009年04月14日 | 遠野の馬
遠野にやってきたノバスコシアが初めて出産をしたのは、5年前だった。
バランスのいい、とってもきれいな子馬だった。ノバスコシアはドイツからやってきたドイツ生まれのハノーバー種の牝馬である。
私が遠野を訪れた当初からお世話になっているSさんのお宅にいる。

昨年ドイツを訪れたときに世話になった牧場の奥さんが、ノバスコシアを日本へと送り出した方だったと聞いて、本当に驚いた。当時の彼女の愛称は「モンちゃん」。
遠野でノバスコシアがお母さんになったことを告げると、とても喜んでいた。
馬は国境を越えて人と人の絆をつくるのだと感激したことを思い出す。

写真は、2004年4月に撮影したノバスコシアと初子のノバチャン(父・フリーデンスラート)。
デビューが楽しみ!


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競馬界のアラフォー

2009年04月12日 | 競馬場
競馬の世界でも「アラフォー」の活躍が目立つ。

11日に阪神競馬場で開催された第52回阪神牝馬Sで優勝したのは、8歳のジョリーダンス。芦毛の可憐な牝馬である。
安易に換算することはできないけれど、人間で言えば40歳少し手前といったところ。つまり「アラフォー」。

以前は牝馬で7歳以上の現役競走馬は少なかった。その年齢まで走らせておくのは、馬には過酷なのでは、というイメージがあった。
ジョリーダンスがトップゴールを果したとき、中山で撮影していたカメラマンたちがうなった。
「アラフォー」が元気なのは、馬も同じらしい。
彼女はこのレースを最後に引退すると報じられていた。

写真は2008年2月2日 東京新聞杯のジョリーダンス。

ジョリーダンス
父・ダンスインザダーク
母・ピーターホフズパティ
新冠生れ
馬主さんは、俳優の小林薫さんである。
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ドイツの野生馬デュルメンの記事

2009年04月10日 | 馬徒然
日本ウマ科学会発行の『Hippophile』最新号に、ドイツで取材した野生馬デュルメンの記事と写真が掲載されました。
学術的な会報誌への掲載にあたり、多くの方々のご尽力を賜りました。
深く御礼申し上げます。
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日光乗馬クラブの遠野馬

2009年04月09日 | 遠野の馬
東照宮に併設している日光乗馬クラブに、一頭の遠野馬がいた。
由緒或る東照宮流鏑馬で活躍しているそうだ。
年配の馬だけれど、表情は若々しくて可愛い。
ひと昔前に遠野から旅立った馬が、今も健在なのが嬉しい。

流鏑馬には遠野の馬がよいと、宮司さんはおっしゃり、流鏑馬に使える新たな馬をご所望されていた。
世界遺産でもある東照宮の流鏑馬に、遠野馬が走る姿、是非是非撮影したい。
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神馬

2009年04月08日 | 馬徒然
日光東照宮のご神馬は2頭の白馬、光波、光徳。
思わぬご縁で、東照宮敷地内にある「ご神馬」の厩舎を訪ねることができた。
どちらもニュージーランドから寄贈されたという。

朝8時から9時まで、東照宮陽明門前の「神厩舎」でお努めを果しているが、それ以外は、近代的な厩舎ですごし、運動も毎日欠かさないそうである。

写真は、光波という御神馬で、33歳。美しさに加え、体力、気力ともに驚異的な若さ!
となりの馬厩にいる「若い」という光徳も14歳だというが、とにかく馬が若い!

さすがに「ご神馬」である。
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戦没馬慰霊祭

2009年04月07日 | 馬徒然
桜満開の靖国神社において、第25回戦没馬慰霊祭が開催された。

日露戦争から第2次大戦まで、大陸に渡った馬は80万頭を超えるというが、1頭も日本に戻ってくることはなかったそうだ。

参列されているのは、従軍された方々。ご高齢の方も多く、杖をついている方も大勢いる。その思いの深さは計り知れない。
この慰霊祭を次世代に受け継いでほしいと、関係者の方々は思っている。

ひたすら人に尽くした馬たちに、ただ手を合わせるのみ・・・。
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究極のツーショット

2009年04月06日 | 馬徒然
宇都宮で開催された市民公開講座「馬のこころ ヒトとのきずな」を、遠野の馬生産者である友人のマリコさんと一緒に聴きに行った。

対談の第一部は、元JRA騎手岡部幸男氏とJRA競走馬総合研究所の楠瀬良氏による「競走馬と騎手のきずな」。第二部は、北京オリンピック馬場馬術競技日本代表の法華津寛氏と(社)日本装蹄師会の青木修氏による「オリンピック選手が語る馬とのきずな」。
映像を交えながら、興味深い話が次々と飛び出す。

その後に、4氏による対談が行なわれたが、これはもう、ビデオに撮っておきたいくらいに、楽しい、貴重な時間だった。
馬場馬術家と競馬騎手、一見まったく違う馬乗りのお二人が共通して語られたのは「バランス」。その話を聞いていたら、まだそんなに経験もないのに馬に乗りたくなってしまった。
対談の進行役を務められていた青木氏、楠瀬氏もまた、馬に深く関わっておられる方たちである。
今回、マリコさんのご縁で、青木先生には大変お世話になった。

この講座を拝聴できたことだけでも感動だったのに、さらなる嬉しいハプニングがあった。
それは、また次回に・・・。

写真は、講演を終えた法華津氏と岡部氏。
本当に楽しい貴重な時間を、ありがとうございました。

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手作りの馬具

2009年04月03日 | 馬徒然
JRA馬事公苑で、遠野馬のホワイトワンボーイなど演技をする馬の調教を担当されている瀬口さん。

遠野の馬たちを撮影するため馬事公苑を訪れたとき、瀬口さんが針と糸をもって、鞍を縫っていた。
「馬具も自分で修理するんですか?」と尋ねたら、
演技馬の馬具は独特で、すべて特注なのだという。瀬口さんが現在使っているのは、ポニー調教の先駆者、山谷さんから引き継いだ馬具で、修理もすべて瀬口さんご自身でするのだとか。

馬とのつきあいは、馬具との付き合いでもあることを知った。
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「馬は人を踏まない」

2009年04月01日 | 海外の馬
映画「ガンジー」を見る。

その中で 騎馬隊に襲われたときに若き日のガンジーが叫んだ言葉は「馬は人を踏まない!」。

私にもその体験がある。
遠野の夏山で、馬の群れを撮影していたときのこと。
ある馬の飼い主さんがやってきて、ご自分の馬にニンジンを差し出した。するとそれまでおだやかだった群れがざわつき、1頭の馬が馬群から押し出されて、カメラを持つ私のほうに倒れこんできた。危ないと思った瞬間、私は草に足をとられてころんでしまった。
あー、踏まれる!と覚悟して身を固めたが、馬は見事に私を避けていた。

映画でも、馬は人を踏まなかった。ガンジーは助かった。
馬はすごい!賢い!
私は思うのだけれど、馬世界の秩序を乱すのは、人の行為なのではないだろうか?

余談だが、この印・英の合作映画「ガンジー」に登場しているのは、カチワリホースというインドの在来馬だった。
カチワリホースは耳に特徴がある馬。
ああ、これも馬映画だったのだ!!
コメント (2)
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