goo blog サービス終了のお知らせ 

GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

銀色のゴーシュ

2007年10月07日 | 競馬場
東北新幹線新花巻駅の駅前広場に、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の記念碑がある。近づくと、自動的にチェロが奏でる「トロイメライ」が流れる。
夕方5時近くに釜石線各駅停車で遠野を出ると、新花巻駅に着くのは6時ごろ。新幹線の時間までの50分、夕暮れ時の音楽鑑賞で、時を過ごしたことがあった。

東京開催初日の8R、好きだったタマモクロス産駒のマイネルゴーシュが出走。その名前にも親近感を覚えて、いつも応援する。
この日はいつになく馬体がツヤツヤとして、秋の陽射しのせいか銀色に輝いていた。撮影していたら、となりで関係者の人たちが「きれいな馬ですなー」と言いながら、同じようにゴーシュにカメラを向けていた。
東京競馬場のターフを、銀色の馬が駆け抜けていく。7番人気だった彼は、4着でゴールに突っ込んだ。

「勝ち馬」を撮影するだけがカメラマンじゃない。ゴーシュみたいに、その日「絵になる馬」を見つけるのも、また楽しみのひとつだなあと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2008年度カレンダー

2007年10月06日 | 馬グッズ
10月になると、新宿紀伊国屋書店の洋書売り場に輸入カレンダーが並ぶ。
毎年お楽しみで、数冊を購入する。
で、今年はといえば・・・数種類の中から「ICELANDIC HORSES」を選んだ。

アイスランドといえば、冬は民家で暮らし、夏は広大な原野に放牧されるという土着の馬。「夏山冬里」の遠野と同じ考え方で馬を育てているのかなあと、勝手に親近感を持っている。夏といっても、アイスランドは北極圏、広大な原野は雪渓が残る「荒野」だ。数年前、NHKの番組「地球に乾杯・アイスランド馬追いの旅」では、野生化した馬たちを里に連れ戻す「旅」が描かれていて、とても印象的だった。最近見たいくつかの写真展でも、アイスランドの馬を目にする機会があった。

ヨーロッパ版ドサンコといった風情の馬たち。さて、実際はどんな馬なんだろ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「THE GIFT TO BE SIMPLE」

2007年10月04日 | 馬グッズ
写真家ビル・コールマン氏の写真集「THE GIFT TO BE SIMPLE」(「”シンプル”という贈り物 アーミシュの暮らしから」発行:フレックス・ファーム)には、たくさんの馬が登場する。

舞台は、アメリカ・ペンシルヴェニア州南部のアーミシュの村。コールマン氏が25年をかけて撮影したという人々の暮らしの中に、今も馬車や農耕作業で活躍する馬の姿がある。
数年前、書店に並んでいたのを目にして購入した。大きな書店ではたいがい置かれていたので、人気の本だったに違いない。無声のヨーロッパ映画を見ているような写真集で、改めて開くと、その独特な世界に引き込まれる。

何より、本の題名にもなっている「SIMPLE LIFE」というものに、馬が当たり前のように存在しているのが嬉しい。
これらの作品は、HP www.amishphoto.com.で見ることができます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

26歳の母馬

2007年10月03日 | 遠野の馬
遠野の乗用馬生産者F氏の愛馬パスキナード(セル・フランセ)は1981年生まれの牝馬、現在26歳だが、なんと今年もお腹に子を宿している。
もう歯もボロボロだと聞いているが、F氏の手厚い食事療法で立派に現役母。
この数年は毎年彼女の高齢出産が注目されて、遠野TV始め、いろいろな馬雑誌でも話題になっている。
写真は2005年5月、種付けにやってきたときのパスキナード。この時すでに24歳、なのにまったく年齢を感じさせない体つき。今年も元気に夏を乗り切り、来春の出産に備えている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「遠野馬暮らし」の記事

2007年10月02日 | 遠野の馬
季刊雑誌「住む」秋号(社団法人 農山漁村文化協会発行)に、遠野で馬暮らしをする徳吉家の記事が掲載されました。
「農ある暮らし」という特集のひとつ「遠野、森と水と馬とともに。」で、B&B経営を始めた徳吉夫妻自らが執筆され、写真とともに8ページで紹介されています。
10月下旬から12月までの体験宿泊(乗馬、馬の世話など)希望者も募集中。
全国の書店で発売中です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱き思い

2007年10月01日 | 競馬場
スプリンターズSの日、最終レースになるとまた雨が強くなった。ダート1800メートルの特別レース、応援馬が出走する。
数年前の北海道日高の牧場で、彼がこの世に生まれたその瞬間に立ち会あった。立ち上がり、母馬の乳を飲み、そして初めて放牧に出た彼を見てきた。すでに3勝をあげている。1勝するのも大変な競馬、大活躍だ。

9月とは思えないほど気温が低く、寒い一日だった。
雨ごときなんのその。競馬場はいつもどおりである。
コースのまわりにそびえる鉄塔のライトが、霧雨の中に浮かび上がる。
観客席に白い傘が目立つ。
あの向うがスタート地点。スプリンターズSに続いて、祈るような気持ちでレース観戦。
不良馬場は大きなスライドの彼には不向き、馬群に沈んだ。

スズカフェニックスに続いて、ああ、涙雨。
でも無事にゴールしてくれただけで、胸をなでおろす。
競走馬は、1レース1レースが命がけなのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする