GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬が向かってくる!

2009年09月06日 | 遠野の馬
馬の群れが自分の方に向かって走ってくるなんて、カメラを持つ身にとっては最高のシチュエーション。
でもそれは馬キチの人間だけが思うことらしい。

今回、遠野行きに同行した友人は、馬が放牧されている高原で、馬が寄ってくると「うわあ、こっちへ来なくていいから、いいから」とひたすら身を縮めていた。
馬は人に興味津々、野次馬根性でよってくるのだが、あの大きな生き物が近づいてくると威圧されてしまうらしい。結局友人は、柵の外から馬と戯れていた。
放牧中の馬なんて、これほど穏やかなものはないのにな。
そうか、怖いと思うのが普通の人の感覚なのかあ・・・。

私は「馬が向かってくる!」ことで怖い思いをしたことが一度だけある。
相馬野馬追祭の神旗争奪戦、関係者の家族といっしょに観覧席の内側にいたときのこと。慣れない祭りでパニックになった馬が人をふりおろし、猛烈な勢いでこちらに走ってきた。
体当たりする!そう思った瞬間、かろうじて身をかわしたが、馬の体が私の髪の毛にふれたのがわかった。馬はそのまま走り抜けていった。
一緒にいた人たちが「大丈夫?危なかったね!」と。
本当に・・・!!

話を遠野に戻せば、東種山で、数十頭の馬が一斉にこちらに走ってくることがあった。
一緒にいた生産者の人たちは平然として、「おー、来た来た!」。
私も落ち着いて(?)カメラを構えてシャッターをきったら、ロングレンズをつけたカメラのフィルムが途中で終ってしまってパニック。あわてて広角レンズカメラに持ちかえたけれど、馬はほとんど通り過ぎてしまった。
あー、せっかくのチャンスだったのにー!



コメント
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