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GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

漫画に描かれた御崎馬

2013年02月14日 | 日本の馬
昭和41年、朝日ソノラマの「SUN COMICS」という単行本で出版された「メゾンZ」。石森章太郎氏によるスパイ漫画である。
名作「サイボーグ009」とともに我が家の本棚に大切に並べられた貴重な一冊。
数十年ぶりに開いてみた。

第一話。
主人公の少年が、訳が分からぬまま兄が関わる組織に加わることになる。
指令で最初に向ったのが、なんと「野生馬保護区」である都井岬!
そこで何者かに襲われた主人公は、高原を駆け回る馬に乗って逃げる途中、まっ逆さまに海へ。
主人公は助かったものの、一緒に海に落ちた馬はどーなったの!!と思いつつ、御崎馬が当時の漫画に描かれていたことを再発見である。

「メゾンZ」が描かれたころは、都井岬が野生馬の生息地として観光ブームにある一方で、御崎馬が絶滅の危機にあった時期である。この作品が発表された翌年から、御崎馬の保護活動が本格化した。
石森氏も、都井岬を訪れたのだろうか。

写真は2000年9月に撮影した都井岬の馬たち。
何度でも訪れたい場所である。
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「日本列島、知恵プロジェクト」

2013年02月07日 | 日本の馬
ロレックス提供のサイト「日本列島、知恵プロジェクト」に連載中の「にっぽん、馬紀行」に、「孤高の馬・トカラ馬その2 宝島編」が新しくアップされました。

日本在来馬の一種トカラ馬は、トカラ列島の歴史とともに生きた馬たち。
彼らの故郷、鹿児島県十島村(トカラ列島)宝島を撮影・取材した記事です。
どうぞ御覧ください。
このブログのブックマークからアクセスができます。

「日本列島、知恵プロジェクト」
「にっぽん、馬紀行」
http://www.chie-project.jp/011/no07.html
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お知らせ

2012年12月15日 | 日本の馬
ロレックスが提供するサイト「日本列島知恵プロジェクト」に連載中の「にっぽん、馬紀行」に、トカラ馬第1回目の取材記事がアップされました。

日本最後の秘境といわれるトカラ列島。
島々の歴史とトカラ馬は無関係ではありません。
第1回目は、トカラ列島の歴史にふれながらトカラ馬保護の経緯を、鹿児島本土で撮影した写真を交えてまとめました。

2回目以降は、トカラ列島宝島、中之島と続き、全3回でお届けする予定です。
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ハイビスカス

2012年09月18日 | 日本の馬
夏の開聞山麓自然公園は、花盛り。
サルスベリとハイビスカスが、競うように咲き誇る中、
トカラ馬の黒い馬体が、際立つ。
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開聞山麓のトカラ馬

2012年09月17日 | 日本の馬
鹿児島市内から日帰りで行くことができ、ゆっくりトカラ馬と遊べるのが
開聞山麓自然公園。
「フェリーとしま」の鹿児島出港が1日延期になったことで、
思いもかけず訪ねることができた。

指宿から車で30分ほど走ると、畑の中にそびえる開聞岳が見えてくる。
その麓に、鹿児島の実業家・岩崎与八郎氏が建設した開聞山麓自然公園がある。

昭和38年から39年、トカラ馬の保護活動が故郷の宝島で困難になったとき、
オーナー・岩崎氏の「トカラ馬の繁殖と観光事業のために」という要請により、
宝島から14頭のトカラ馬が「移民」した。
馬たちはこの施設で順調に数を増やし、数年後には数頭がトカラ列島中之島への里帰りを果たした。

現在、ここには60頭ほどが放牧・飼育されている。
今年生まれた小さな子馬の姿も。

写真は、開聞岳を望む広大な放牧地で自由に過ごすトカラ馬たち。
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サンセットクルーズ

2012年09月16日 | 日本の馬
「フェリーとしま」が鹿児島湾に到達する頃、落日を迎える。
まさしくサンセットクルーズ。

写真左にうっすら浮ぶ単体の山は、開聞岳である。
あの麓にも、トカラ馬が放牧されている。

馬たちは、どんな夕陽を眺めているだろうか。
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凪の海をゆく

2012年09月15日 | 日本の馬
鹿児島へ向う「フェリーとしま」は、明るい陽射しの中、順調に航行を続ける。
移りゆく島影を見ているのが楽しくて、私はずっとデッキのベンチで過ごした。

トカラ列島が遠ざかると、前方に屋久島と口永良部島が見えてくる。
2つの島の間を抜け、今度は右手に種子島、左手に三島村を形成する黒島、硫黄島、竹島が見えてくる。
遠くに見える硫黄島に、不思議な雲がかかる。
火山の島なので、噴煙かもしれないと、船員さんが言っていた。

中之島港を出発するとき、宿のご主人が「今日は鏡のような凪になるな」と言っていた。
その言葉どおり、海はまるで絹の布のよう。
こんな海の表情は、初めて見た。
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はるかなりトカラ

2012年09月14日 | 日本の馬
朝7時、列島最南端の宝島を出港した船は、小宝島、悪石島、諏訪之瀬島、平島に寄航しながら北上を続け、昼12時半ごろ中之島に入港した。
たった1日半の短い滞在で名残惜しいが、再び「フェリーとしま」に乗船して鹿児島へ向う。

もともと2日半滞在の予定で、今回のスケジュールを組んだが、
思わぬ事態で鹿児島出港が1日延期となり、島の滞在日数が少なくなった。
この便を逃すと次は2日後。
ただし、天候次第では、予測のつかない長期滞在となることもある。
週2日、鹿児島とトカラ列島を往復する「フェリーとしま」が交通手段のすべて。
それがトカラである。

遠ざかるトカラ列島最北端の口之島を眺めながら、
この海峡を境に、現実に戻されたような気がした。
御岳のふもとで、黒馬たちに寄り添っていた時間が夢のよう。

はるかなり、トカラ。
また、訪れることができますように。
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集落

2012年09月13日 | 日本の馬
中之島の滞在は、西地区の集落にある「中之島荘」さんにお世話になった。
この集落は、港から御岳に向かう斜面にあり、うっそうとした木々に囲まれている。

トカラ馬の放牧地はもっと標高が高く、西地区の集落から急な山道を3キロほど上る。
「歩けば1時間くらい」といわれたが、
カメラを抱えて歩く自信もなく、
初日は島の方々にお世話になり、
2日目は、中之島荘さんの車をレンタカー。

写真は、西地区集落の眺め。


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水浴び

2012年09月12日 | 日本の馬
朝の土砂降り雨で、放牧地に池ができた。
暑いさなか、馬たちが次々と水浴びを始めた。
とても気持ちよさそうだった。

私にとっては、思いもかけない光景に出会えて幸いだったが、
梅雨時は、もっと大きな池となり、
穏やかな風景とはいかないようである。
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