五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ

2018年05月17日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年6月号より
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 ポーツマス軍港にいるのは・・・

 ムサシとビスマルクの並ぶ姿が、あまりにも堂々としていて圧倒されます。
 ポーツマスというとアメリカにある都市を思い出しそうになりますが、
 ここはおそらく、イングランドの方のポーツマスなのでしょう。

 <緋色の艦隊>が手を結んでいるのは、イギリスですからね。
 その“協力”のもと、欧州大戦に介入することが現在の目的のはず・・・

 ということで、艦上ではビスマルク姉妹とムサシさんの話し合いが行われており、
 作戦に参加する艦が、スカパフローへ集まったことが報告されています。

 参加艦は、アドミラル・ヒッパー(重巡)、プリンツ・オイゲン(重巡)、
 アドミラル・グラーフ・シュペー(装甲艦)、そして駆逐艦6隻という編成。
 人類相手ということで考えれば、充分すぎるでしょうね。

 さらに、主役はイギリス陸軍とのことで、<緋色の艦隊>はあくまでサポート
 という立場を堅守するようで、ムサシさんは悠々とした態度なのも面白い所。

 

 

 

 ジャーナリストの同行。

 ムサシとビスマルク姉妹の話が、人類の使うロボット兵に及んだ所で現れたのは、
 従軍記者のセドリック・モーソンさん。

 彼は、人類の戦争が「人間の戦い」から「ロボット兵の戦い」へと変化した契機について
 解説していましたけど、それによるとアメリカのデルフォイ社が開発した無人兵装システムが
 各国に取り入れられたことで、人間ではなく無人兵器が戦争するようになったのだとか。

 人間が戦争で死ななくなって良い方向へ進んだかというと、そうでもないらしく、
 人が死ににくくなったからこそ戦争が終わらなくなったようで、現在の欧州のような
 状況になったと考えられます。 結果、人類が疲弊しているのだから、世話ないですねえ。

 それはともかく、ムサシさんに乗艦を許可されたモーソンさん。
 ビスマルク姉妹を追ってもいたため、怪しまれている風でもありますが、
 彼がただのジャーナリストなのか、どのような行動をとるのかは、気になる所です。

 

 

 

 一方、横須賀組。

 相変わらず、様々な仮想現実の中で、色んな人間の記憶を見せられているタカオさん。
 ハルナ&キリシマも同様で、そのことについて互いに文句を言い合っていますが、
 どうも双方、相手側の仕業だと思っていた様子。

 しかし、話をする中で、どうも“犯人”は別にいるらしいと認識。
 ハルナがすぐさま「総旗艦」に疑いを向けていたのは、さすがと言うべきでしょうか。

 そして、そんな話をした直後、またまた囚われてしまうタカオさんに笑!
 仕掛けているのはアタゴさんなわけですけど、容赦なく姉を罠にハメているな~
 と思っていたら、やっぱり気にしている風だったのは可笑しかったですね(^^;

 アタゴさんは姉・タカオさんが大好きなんだなあ・・・と察せられるものの、
 それでも、総旗艦の命には逆らわないマジメさんでもあることが、よく理解できます。

 

 

 

 ゾルダンとレキシントン・・・

 その頃、イセを出し抜き、共に横須賀へ向かうのは、ゾルダン組とレキシントン。
 U-2501に乗艦するレキシントンという構図が、なかなか面白い所です。

 見返りに、レキシントンからは食料や生活物資が提供されており、
 相互に利益のある関係を築けている様子ですが、ゾルダンとしては、
 なぜ彼女が、人間の必要とする物資を持っていたのか不思議に思っているようで。

 すると驚くべきことに、レキシントンはすでに上陸して人間と共に生活していた
 とのことで、ここから彼女の好奇心旺盛ぶりと、行動力のある個性を感じさせられます。

 そして、まさか本当に大学で「教授」をやっていたとは・・・
 “教授気取り”でなく、本物だったわけですねえ、脱帽です。
 しかも、レキシントンの大学で、というのがシャレてます。

 また、ヘロドトス『ヒストリアイ』との出会いが、彼女に「歴史」への興味を持たせた
 という話に、歴史好きとしては惹かれてしまいますね。

 メンタルモデルの能力で歴史を学ぶって、夢のようなものですよ。
 一気に、レキシントンさんに興味津々になってしまいました・・・
 あれ? もしかして、レキシントンで「歴史んとん」??(ぇ

 

 

 

 歴史を知ったメンタルモデルは何を思うか・・・

 人類を知るには、歴史を知ることが重要な気がします。
 ゆえに、もしかするとレキシントンさんは、人類への理解が深いメンタルモデルかも。

 だからこそ、人間が何を欲するかを把握して、ゾルダンたちに物資を用意できていた
 というわけで、レキシントンさんの賢明さを察せられますね。

 そして、彼女が目指すは日本。
 「歴史の転換点を見られるかもしれないよ?」なんて言っているのが、気になります。
 彼女は一体、何を知っているのでしょうか。

 もしくは、歴史を知ったからこそ、何かしらの仮説を立てたのかも。
 「確かめたい事は色々と」とも語っているのが、学者っぽいと言いますか、
 これが仮説を証明するための行動だと考えると、腑に落ちる気がします。

 などなど、各所の状況が描かれた今回。
 ラスト、レキシントンとゾルダンのやりとりも、シャレていて面白かったですし、
 いよいよ話が動き出しそうな予感に、期待感も募ります。

 そんなこんなで、横須賀を舞台に何か大きな事件が起きそうな気配ではありますが、
 401とナガト艦隊の戦いや、群像の動向なども気になりつつ、今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 イオナに対して、ミョウコウさんが持ち掛けたのは、取引!
 ここで語られる、まさかの裏事情が面白かったですね。

 昔のアニメとかだと、大ダメージを受けたロボットやらが、
 次の週には完全復活しているのを、子供心に納得いかないと考えていた私。

 イオナのダメージは即回復できるものの、それにはナノマテリアルが必要なわけで、
 それをどのように調達するのかは、気になっている所でありました。
 (これまでは艦体にあるだけの量を使いまわしていたはず)

 それが今回、ミョウコウさんやアシガラ・ハグロたちが「脱ぐ」ことで
 解決していたのには、少なからず感動を覚えてしまいましたよ(ぇ
 えっちだ(ぇぇ

 しかし、文中でも触れられていましたけど、ここ読んでないと
 こうした裏事情がわからないって、読めている自分には、お得感がありますね!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


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