2018年9月号
先々月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
先々月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
(注)先々月号の感想になります・・・遅れていて申し訳ありません。
追いつくまでは、簡易に長文感想のみで書いていきたいと思います。
・・・追いつく・・・きっと追いつく(自分に言い聞かせ)
【特別読切】
●師匠シリーズ ~迷離都市~ (原作:ウニ 先生/漫画:片山愁 先生)
『師匠シリーズ』完結7巻は発売中ですが、特別読切で登場!
師匠が失踪して1年が経ち、うに君は卒業旅行として研究室の仲間たちと香港へ・・・
とはいえ、彼は留年が決まっていて、自分が卒業する時に一緒に旅行してくれる人間が
いてくれるかわからないと考えているのは、ちょっと寂しい所。
ただ、師匠の影響でオカルトにハマって、学業を疎かにしたことが原因らしく、
「悪くない大学生活だった」とつぶやいていたのは、良い感じでありました。
そんな中、「なんとなくひとりでいたい」と、単独でぶらぶらと九龍半島へ。
タクシーを拾って九龍城(九龍寨城)を目指します。
そして、出逢った女性・陳星蘭さんに案内されて、九龍城を探索しますが・・・
なんてお話でしたけど、やはりオカルト要素から逃げられないうに君。
雑多な中にある人の営みを感じつつ、しかし、そこにある闇に触れてしまいます。
鬼が出た。
そう述べる住人の言葉が不吉に響き、現れた狐面の男が迫りくる恐怖。
星蘭と共に逃げるものの、ついに追いつめられ・・・
などなど、手に汗握る展開でありましたが、そこからの話の転換が見事で、
うに君が“境界”に立っていたと感じられる描写に、唸らされましたね。
九龍寨城がどうなっていたかを知っていると、違和感を覚える内容でしたが、
それこそが今回の核心だったのだなと、納得でありました。
風水や龍脈の話なども興味深い所でしたし、何より「九龍城」の姿が
行ったことのない場所であるにもかかわらず、妙なノスタルジーを感じさせて、
しみじみしてしまいました。
うに君にとっても重要な旅行となったようですし、また、どこかで会えるといいな
なんて願いつつ、特別読切、楽しませていただきました!
【2号連続出張掲載!】
●やんちゃギャルの安城さん (加藤雄一 先生)
ヤングキングで人気のラブコメ、コミックス2巻が発売中!
番外編として、ヤングキングより出張掲載。
申し訳ないことですが、私は未読の作品なので、今回が初読になります。
クラスでも目立たないメガネの瀬戸くんが、派手めなギャルの安城さんに絡まれつつ、
ドキドキな日常を送る物語・・・といった感じでしょうか。
スキンシップ多め、ギリギリトークで、惑わされる瀬戸くんが面白いですね。
今回は、夏休みなのに、安城さんに絡まれる瀬戸くん。
手芸部の部室で、安城さんとその友人・豊田さんと一緒に勉強してますが、
豊田さんと話していると、安城さんが絡んできているのは興味深い。
豊田さんは「可愛いわぁこの2人…」と考えているので、
わざと瀬戸くんにアプローチしている風ですし、それは安城さんの反応を楽しむため
ということですかね? となると、安城さんは瀬戸くんにご執心?
そこへ、もう1人の友人・知多さんがやって来て、水鉄砲を持ち込んだことから、
水合戦になっていたのが愉快!
瀬戸くんが安城さんに追いつめられたり、安城さんや知多さんが戦う様子が面白い。
そして、小牧先生と話していた瀬戸くんに、やっぱりちょっかいかけてくる安城さん。
このあたり、良い関係になっていますね。
などなど、ギャルの安城さんに絡まれて、困りながらも楽しい雰囲気の瀬戸くん。
水合戦で服が透けた安城さんにドギマギする様子も可笑しかったですし、
出張掲載、2号連続とのことで、次回も楽しみです!
【最終回!】
●ミズハコセカイ (七竈アンノ 先生)
コミックス発売中! ・・・ですが、アクアリウム生活物語も、最終回!!
自宅にて、女子高生と個人レッスンする流くん・・・
「入れても平気だって」「もう初めてじゃないんだし」と意味深ですが、
アユさんにアクアリウムについて教わっているだけ(^^;
そこで創り上げる水槽空間が、幻想的に美しく、眺めて楽しそうにする流くんが
微笑ましい雰囲気でありました。
アユさんも、流くんにもたれかかるように接したり、スカートの中が見えそうな姿勢で
ごろんと転がったり、まるで流くんを試すかのような行動をとるのは、天然なのか計算か。
危険(主に自分の理性の)を察した流くんが、散歩へ誘導していたのは愉快。
動物園へやって来ても、どのように水槽空間を演出するか考えているアユさんに、
「僕のことなのに、考えてくれて嬉しいな」と感謝する流くんですが、その言葉に
アユさんが照れいてたのは、これまたイイ感じでしたね。
そして、お店へ行き、水槽なんてまったく知らなかった頃とは、景色が違って見える
と語る流くんは、どっぷりアクアリウム世界に浸かったのだな~と感じさせます。
さらにアクアリウムは、まだまだ奥が深いことを解説するアユさん。
これには私も驚きましたし、流くんにも楽しむ余地がたくさんあるということに・・・
広大な世界が拡がっているわけですねえ。
などなど、アクアリウムのことなど知らなかった青年が、1人の少女に出会い、
レクチャーを受けて、その世界に足を踏み入れ、やがてドハマりしてゆく物語でしたが、
流くんと共に、読者である私も興味深く読むことができた気がします。
挫折を経て出会った新し世界の可能性は、流くんにとって大きな希望でしたでしょうし、
そうした光のさす雰囲気も、ミズハコセカイを照らす要素となってくれたのかも・・・
なんて感じつつ、楽しませていただきました!
【コミックス2巻、発売中!】
●アラサークエスト (天野シロ 先生)
ついにベアさんに、恋人が・・・?
酒場で話をしているのは、いつものメンバー。
話題は合コンということで、ベアさん大喜びと思いきや、何やら無反応。
やはり、男に弄ばれた(?)ことが、影を落としているのか気になる所でした。
ベアさんは、「そういうのもう必要ないの」なんて言っていて、
まるで悟りを開いたかのように穏やか過ぎて、不気味なくらい。
男性不審かと、メンバーが考えていたものの、じつは家へ帰ると、
そこには1人の青年がいて・・・?
これがなかなかの美青年で、ベアさんが帰宅するや、甘えるようにすり寄って来る。
セクシーで、ベアさんも見とれる美しさとくれば、申し分ないパートナーに思えます。
なんて感じに、ベアさんが恋人を得た話・・・なのかと思ったら、
やはり裏があって、そこまで飢えているのかベアさんと、胸が詰まる想いでした(ォィ
まあ、ベアさんの思惑通りにはいかなかったのは仕方ない所ですけども、
発想としては悪くなかったのかなと思えます(ぇ
いや、もっとうまくやれば多分(お前も重症か)
結局、合コンへ行くことになりましたけど、この合コンってあれですよね。
王女様の近衛隊が画策した・・・ここからはたして、どうなってしまうのか?
期待しながら、今後も楽しみです!
無理しないでね笑
無理せず頑張ります()