五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2018年05月23日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2018年6月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 表紙は、TVアニメが今夏放送開始となる『プラネット・ウィズ』
 それでいて今回が、第1話・2話同時掲載の連載スタートなのだから驚きです。
 何やら仮面を持った少年を中心に、巨大ロボ、メイド、メガネ少女と、興味惹かれます。
 

 

 『絶滅酒場』 (黒丸 先生)

 今回は、常連であるカリコテリウム先生のお話。

 「街」のお医者さんとのことで、温和でやさしい植物食哺乳類。
 ぶりっ子ルーシーさんの蕁麻疹を診て、メイクをやめるよう勧めたり、
 スミロドンくんやディアトリマくんの隠しておきたい病気のことなど、様々な症状を
 知っていながらヒミツにしておく、プロフェッショナルぶりが好感持てました。

 各患者さんの症状に合わせた処方をして、彼らの悩みを聞きながら、
 ヒミツをしっかり守ることで、それぞれの関係を保つようにしている所も、
 “街のお医者さん”といった趣で、よかったですね~。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 コミックス4巻は、5月30日発売! そんな今回、アリスの正体を知る鷹名くん。

 なるほど、アリスの正体はあの奇獣だったわけですねえ・・・
 それでも気にしない鷹名くんがさすがですし、司くんもまた同様。
 そして、三条さんまでいて「飛頭蛮」の毒について懸念を示していたのは、同感でした。
 アリスに入った毒がどのような性質のものなのか、気になりますよね。

 そして、鷹名くんが連れてきた“百鬼夜行”な奇獣たちを、返しに行く作業が面白かった。
 それぞれの奇獣を必要とする人たち、もしくはもう要らないという人たちなど、
 様々な所で奇獣が人の生活に溶け込んでいる所が見えたのは、興味深い内容でありました。
 しかし、やはり“上”の方では、奇獣の軍事利用について話し合われていて不吉ですね・・・

 

 『ますらお 秘本義経記』 (北崎拓 先生)

 屋島の戦い、追いつめられる義経!?

 といった展開に緊迫感が高まりますが、義経はひるまずに「運がいい」なんて言い出し、
 ついてきた武士たちに発破をかけていたのが、さすがといった所。 指揮官の才が抜群です。
 梶原景時の援軍は、明日か明後日にしか来ないというのに、肝っ玉の据わった御仁であります。

 そして、士気をあげて平家軍を迎え撃ちつつ、伊勢三郎や常陸坊に的確な指示を与え、
 敵の上陸を阻止するよう命じるなど、義経の軍才が余すことなく描かれている印象です。
 それから、三郎が日々子さんと遭遇する場面には手に汗握りましたけど、三郎の人情味には
 感服でしたね・・・とはいえ、その行動が正解か否かは、また別問題でしたけど。

 

 『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)

 恋にお金をかけ過ぎて、金欠状態のベアさん・・・

 そこで、圧縮箪笥に入っている品でも売ろうという話になり、箪笥の中へ入りますが、
 本はあるし、新品の服や靴はあるしで、お金になりそうだと思いきや、ベアさんが
 「何かで着るかもしれないし」と執着していたのは、あるあるな感じでしたね(^^;

 しかし、ベアさんの望み通りな金額にはならず、さらなるお宝を探して潜りますが、
 卒アルを見つけたりするのはよかったものの、その奥には恐るべき“モンスター”が!?
 いや、これはキツイ・・・ 私はこの“モンスター”、まったくダメなので厳しかった。
 けれど、おかげで踏ん切りついたのか、大物を売ることになって大金ゲットしていたのは
 ケガの功名とでもいうべきなのでしょうかね・・・そして、卒アルに載っていたアノ人。
 これは、面白くなりそうな気配ですね。

 

 『カグラ舞う!』 (佐藤両々 先生)

 舞いの練習を始めたものの、前途多難?

 鹿島さんが緊張のあまり、息ができなくなるほどとは、気の毒ながらも可笑しい(^^;
 神楽さんを通訳にしないと先輩たちと話せない所も、可愛いやら面白いやらですが、
 面をつけた途端に背筋伸びたり、会話できるようになっていたのには、笑うしかなかった!

 神楽さんが天照、昴くんが天宇津女命と、配役も興味深い所ですけど、
 練習が終わった後で、鹿島さんが仮面をつけたままで帰ろうとしていたのは、大笑!
 でも、そんな鹿島さんを見て、自分も前向きになろうと、一歩踏み出す神楽さん。
 彼女の先行きがどうなることか・・・ 今後も楽しみです!

 

 『ミズハコセカイ』 (七竈アンノ 先生)

 今回は、大学敷地で行われる区民祭りに来た流くんと杏優さん。

 2人は金魚すくいのお手伝いをして、金魚の飼い方を書いた紙を渡したり、
 ケアできなければ店に持ってくるよう言ったりと、なかなか手厚い金魚すくいで面白い。
 かつて外来種の亀の例を引きながら、生き物を飼うことの責任について語っていたのは
 興味深い内容でしたね。

 その後、流くんの友人ら(大地・あずき・チリコ)がやって来て、金魚すくいしてましたが、
 熱帯魚と金魚を一緒の水槽に入れられるかどうかについて、話していたのも面白かった。
 「調和が大事」ということなのですねえ・・・ 友人関係も同じなのかも。
 そして、杏優さんの存在が、流くんにとって大事な調和をもたらしたことも。

  

 
 
 【新連載!】
●プラネット・ウィズ (水上悟志 先生)

 

 2話一挙掲載! 謎の巨大飛行物体に、立ち向かうは7人の・・・?

 幼き頃、巨大なモンスター(?)へ立ち向かう父親の姿を見た少年・黒井宗矢くん。
 今は、メイド姿の銀子さんと、「先生」と呼ばれる猫の着ぐるみのような人物と
 共に暮らしているようで・・・

 と始まるお話。
 学校では、メガネ委員長・高天原さんと話している宗矢くんですが、
 最近転校してきて他に友達らしき人はいないらしく、さらに転校前の記憶もないとか。

 なんて感じに、主人公・宗矢くんの置かれた状況が描かれますが、
 そこへ突然、謎の巨大飛行物体が太平洋上に出現し、宗矢くんたちのいる宙見坂市へ
 接近しているとのお知らせが流れます。

 そして、この巨大飛行物体に立ち向かう謎の7人。
 彼らはまるでヒーローのように飛び立ち、巨大飛行物体の接近を阻止しようとします。

 しかし、巨大飛行物体は、自衛隊機の攻撃も謎の力で無力化(ミサイルを綿化)し、
 さらにパイロットに幻影をみせることで闘争心を削り、戦闘を回避するような存在で、
 なんだか平和的に見える所が面白かったりしましたね。

 宗矢くんはそれをニュースで見ているだけの傍観者・・・と思いきや、
 銀子さんから連絡を受けて「出番」だと言われていますが、
 ここで意外な言葉を告げられていたのには、驚かされました。

 はたして巨大飛行物体は何者なのか? 7人のヒーロー(?)は何者か?
 そして宗矢くんのとるべき行動は? と、かなり気になる第1話となっていました。

 2話目は、巨大飛行物体と7人のヒーロー(?)の戦いが描かれていましたけど、
 その中の1人・虎居英雄さんに焦点をあて、元消防士の彼がいかに善人であるか、
 「地球を守る」ために戦っているかが、わかる内容になっていました。

 その後、宗矢くんの出番となるのですが、先生と“合体”して戦う所は面白く、
 かつ燃える展開でありましたね。

 はじめ、戦いに乗り気でなかった宗矢くんが、何らかの記憶を思い出し、
 それによって、なぜ「敵」をはっきりと認識し、やる気になっていたのかは
 気になる所でした・・・ やはり父親のことが関係しているのでしょうか。

 などなど、記憶をなくしている少年・宗矢くんの戦いが描かれる本作品。
 謎の巨大飛行物体や7人のヒーロー(?)の存在も気になりつつ、
 ひねった展開に引き込まれましたので、新連載、今後も楽しみです!

 

 

【コミックス3巻、発売中!】
●夜鳴きのシィレエヌ (今村陽子 先生)

 

 花鶏と黒鵐の任務は・・・

 領主の影武者が、闇の精霊に乗っ取られて、領民の影を奪っている。
 その解決のため2人が選ばれたわけですが、他の面々も同行したいと言い出し、
 黒鵐がオトリに使うので許可していたのは笑!

 そして、闇の精霊が出現するや、ヴァローナ総長を守ろうとする男性陣でしたけど、
 花鶏と黒鵐は、総長の強さ(物理)を知っているので、今回の相手が実体のない
 精霊でよかったと考えていたのは可笑しかった(´▽`;) 物理だと無双するので。

 ただその分、自分たちが頑張らねばと、闇の精霊相手に戦いを挑みますが・・・
 といった内容の今回でしたが、黒鵐が精霊の影に潜ったことで、事態は思わぬ方向へ。

 事件の奇妙さ、領主と影武者の関係、闇の精霊トロールの出現と、
 不可解な事が多く、黒鵐の身にも危機が迫り、一気に緊迫した状況となっていました。

 などなど、闇の精霊による一件にかかわる花鶏と黒鵐。
 さらに、もう1人のシィレエヌが関与している気配もありつつ、謎を深める事件ですが、
 はたして何が起きているのか? どうなってしまうのか? 今後も楽しみです!

 


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