五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2018年07月25日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2018年8月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 今月の『ドリフターズ』感想はこちら

 表紙は、アニメ放送中の『プラネット・ウィズ』
 いかめしい表情の“復讐者”宗矢くんの後ろで、銀子さんと先生は楽しそう。
 そして、アニメの方は連載を追い抜いてしまったので、今後が楽しみです。

 ほぼ、ひと月遅れで申し訳ない・・・
 ブログの書き方を変えてゆこうかなあ。
 
 
 

 『プラネット・ウィズ』 (水上悟志 先生)

 グランドパラディンに囲まれた宗矢くんの運命や如何に・・・

 といった感じで始まりましたが、宗矢くんは臆することもなく、自らを復讐者と語り、
 “敵”に挑む姿が無謀すぎ・・・ではありますが、勇敢と紙一重な点は頼もしくもあります。
 とはいえ、所長の念動装光の圧倒的な力の前に、窮地に陥ってしまい・・・

 なんて内容でしたけど、気になったのは、宗矢くんは地球人ではないこと、
 彼の星は「龍」によって滅ぼされたこと、そしてグランドパラディンの面々は
 自らの力について知らないことなどで、この認識の違いがどこから生まれているのか、
 それが分かれば、黒幕(?)の狙いも見えてきそうな気がしますね。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 今回は、夜叉のお話で、三条さんもお疲れ気味。

 後藤くんが堪え性のない市村くんに手を焼いていたり、内部でも色々と大変そうです。
 また、上層部である「六人会議」なる存在も気になる所で、そこに英国人が入ったことで、
 何やらキナ臭くなっているらしく、このあたりには注目でしょうね。

 それはともかく、三条さんをうまくサポートする新潟くんの存在は貴重だと感じますし、
 後藤くんと市村くんのコンビや、何だかんだでリーダーとして頼りになる三条さんなど、
 夜叉の人間関係が面白く感じられるお話でありました。
 そして、事態が動き出し、一体どうなるのか、今後も楽しみです!

 

 『絶滅酒場』 (黒丸 先生)

 夏の納涼企画「うらめしや少年画報社」のお知らせが!
 アワーズ編集部ヤングキング編集部GH編集部ヤングコミック編集部のツイッターにて。

 コミックス2巻は8月発売! そんな今回、企画を通すのも大変だよなお話。
 ディアトリマさんの企画、植物食性の動物たちに起きる胃もたれに効く胃石補給薬。
 「胃石」についても興味深い内容でしたけど、企画が上司の反対にあうのも面白い所でした。

 酒場でみんなの意見を聞きながら、話し合う様子が愉快だったり、そんな話に聞き耳を立てる
 ジャイアントモアさんが、鶴の一声を発揮できる立場だったりと、いろいろ楽しかったですね。
 モアさんの心を動かしたディアトリマさんの企画への情熱に、乾杯であります。

 

 『アラサークエスト』 (天野シロ 先生)

 コミックス2巻は8月9日発売! そんな今回、王女近衛隊、動く。

 王女様が仮面つけているのも驚きですが、アンチエイジングが見つからないと命を絶つ
 とまで言い張っているのはなぜなのかは気になる所・・・落ち着いた雰囲気だけに。
 近衛隊では、隊長くらいしか王女を見たことがないようで、このあたりも謎めいていますね。

 また、近衛隊は「暇そう」などと揶揄される部署で、隊員の不満も高まるばかり。
 一方、ハイライトさんの所にも、近衛隊の調査がやって来たり、動きが活発化しています。
 そして、隊長とベアさんに、まさかの接点が? という展開から、さらにまさかの合コン!?
 一体なにがどうなってそうなるのか、一応スジが通っているのは面白かった(´▽`;)

 

 『JKども、荒野をゆけ』 (時田 先生)

 JKたちの略語文化についてゆけないカシコくん。

 “サークルクラッシャー”らぐどーるさんの攻勢に、タジタジになる陰キャぶりは可愛かった(ぇ
 しかし、なびこさんは、寝ているときにうなされるほど、学園でのことがトラウマのようで、
 それでも帰りたいと思っているらしい所が、辛かったですね。

 そして、カシコくんが病気になってしまい、怖い「ほけんしつ」へ行くことを決意するえるもさん
 でしたが、頼ってばかりではイヤだとカシコくんは1人で向かってしまい・・・といったお話。
 「せんせい」が怖かったものの、えるもさんのおかげで危機を脱し、一安心ではありましたが、
 お墓の存在など、この世界の深刻さを物語る要素も出てきて、気の抜けない雰囲気が興味深い。

 

 『マーチャンダイス』 (大石まさる 先生)

 今回は、ふくよかな大学生モナさんが主人公。

 牢獄にいるエモンさんに頼まれて、植物の水やりなどをしていますけど、大学に通う日々。
 相棒のミズキくんと共に、回路を作っていますが、設計したモナさんが頭良すぎて、
 作るのに莫大な費用が掛かるというのは、面白い所。

 そんな天才?な彼女の家庭事情などを絡ませて、ボトル衛星コンテストなるものを
 描いていたのは楽しかったですね。 ボトルサイズの人工衛星を作るとか、燃えますよ。
 そして、本当の天才であるモナさんの家族たちが、イイ人ばかりなのも愉快でしたし、
 何よりよかったのは、妹想いの兄がきわめて公正な人であったこと。 素晴らしかった~。

 

 『スーパー・カルテジアン・シアター』 (六道神士 先生)

 筥崎くん、文武両道計画が着実に進行中・・・

 ということで、浮かれる春月さんでしたが、そんな今回、身体(機体)がアップデートで
 操作しづらくなっていたのは愉快(´▽`;) せっかく、操縦に慣れてきていたのに・・・
 そして、もうすぐ体育祭ということで、このままでは力の制御ができず、危険な状態に。

 筥崎くんの対外評価と、同級生の命を天秤にかけ、春月さんが選んだ道は?
 山にこもって操縦の練習というあたり、同級生を危険にさらす可能性にも遠慮ない春月さん。
 その修行があらぬ噂を呼んでいたのは可笑しかったですけども、結局の所、力の制御が
 できていない状態で体育祭を迎えることになりそうで、一体どうなってしまうのか、楽しみ(ぇ

 

 
 
【コミックス5巻、発売中!】
●MUJIN (岡田屋鉄蔵 先生)

 

 中根さんの祝言・・・

 徳川家茂公と和宮様の婚礼からしばらくして、中根家でも祝言が。
 八郎さんも出席したようですが、どうも2年越しの祝言だったらしく、
 色々と大変だったことがうかがえます。

 そして、中根家を訪問する八郎さんたち。
 中根さんの奥方・時子は不在でしたけど、難しいご時世に貧乏旗本の家に
 嫁いできてくれたことを中根さんは感謝していて、語る様子がまるで惚気で愉快。

 八郎さんと本山さんが、そのことをからかうようにすると、
 大真面目な顔でむっとして、「単なる事実の羅列に過ぎん!」と述べる中根さんに笑!

 それから、風月堂のカステイラを出されて、からかったことを反省させられる2人。
 カステイラの美味さに舌鼓をうち、談話となりますが、話題となったのは、
 上様=徳川家茂公と和宮様の婚礼。

 大奥と和宮様がぶつかった、なんて噂があったものの、上様が間に入ったとか、
 その後も上様の心配りなどあって、打ち解けた夫婦になられたなど、めでたい内容が、
 徳川将軍家に親しむ江戸者っぽさを、感じさせますね。

 しかし、この婚礼を喜ばない勢力、水戸や一橋慶喜一派、薩摩・長州などなど、
 不穏な空気もあることが語られていて、幕末の複雑な政治状況をうかがい知れます。

 八郎さんは上様びいきで、このあたりが後々の彼の道行きに関わってくるわけで、
 その覚悟と清々しさに、感じ入らずにいられませんでした。

 などなど、中根さんの婚儀の話題から、家茂公の話にまで至りつつ、
 八郎さんの心意気が垣間見えた今回、上様への忠誠を尽くすことになる八郎さんの
 これからや如何に? と考えつつ、今後も楽しみです!

 

 

【コミックス1巻、発売中!】
●カグラ舞う! (佐藤両々 先生)

 

 女子高生、神楽を舞う!

 親の故郷に住むことになった両部神楽さん。
 そこで「神楽」を舞う人々と出逢い、惹かれるままに神楽部へ・・・
 初心者として悩みつつも、精一杯、取り組む日々が描かれる4コマ作品です。

 今回は、老人ホームの慰問で舞う「神楽」の練習。
 天照大神という大役に選ばれた神楽さん、先輩・昴くんと共に、夜の稽古をすることに。

 ちょっと気になっている昴くんと2人きり、しかも夜の稽古ということで、緊張気味?
 彼とのやりとりで、真面目に舞のことを考えつつも、意識してしまう様子が面白い。

 さらに、観客の前で踊ることに、今から緊張しまくりの神楽さんですが、
 昴くんも「緊張する」と述べながら、それを楽しもうとする姿勢が感じられて、
 何と言うか、頼もしかったですねえ。

 しかし、神楽さんはやはり自分には向いていないと考えているようで、気になる所。
 でしたけど、そこへ不審人物が現れていたのは笑!

 などなど、夜の稽古をする神楽さんのお話でしたが、彼女の神楽への取り組みが
 どこまで本気であるかは、これからの課題っぽいですかね?
 「神楽」とはどのようなものか描かれるのも、興味深い作品ですので。

 それにしても、昴くんとの関係が気になりつつも、幼馴染の奏太くんも無視できなさそう。
 このあたりにも注目しつつ、コミックス1巻も発売とのことで、今後も楽しみです!

 

 

【最終回!】
●ヒダルとヒルダ (鈴木小波 先生)

 

 コミックスは今秋発売! ・・・ですが、最終回!

 タタリ神のヒダルと、就活女子だった派遣社員ヒルダさんの物語も、ついに完結。
 最後は、お伊勢参りにやって来た2人に、運命の時が訪れる・・・?

 ヒダル神であるにもかかわらず、人を食べないために弱っているヒダルくん。
 それでも、伊勢神宮へやって来て、アゲアゲのノリノリな様子が面白い。
 そして、伊勢うどんを食べようなんて言っていますが・・・

 と始まった今回、ここでいきなり出逢ったのが、まさかの天照大御神とは驚き。
 傘を盗まれて機嫌が悪い所だったらしく、ヒダルくんが襲われたと思ったら、
 人間の姿になってしまって、またまた驚きでしたねえ。

 以前、ヒルダさんが見た人間の頃のヒダルくん。
 色々と美味しそうなものを食べてはしゃぐ姿が、まるで消える直前の灯火のようだと
 考えるヒルダさんが少し寂しそうで、天照さんも気にしている様子。

 ヒダルくんの夢は、お伊勢さんへ行くことだったようで、その夢がかなって嬉しそう。
 と同時に、その「最後」のようなふるまいが、ヒルダさんの気に障ってしまい、
 衝突していましたけど、それもこれもヒダルと別れたくないためなのが、切なかった。

 そして訪れる別れの時・・・
 天照様の八咫の鏡フラッシュには笑いましたが、その光を眺めながら、
 これまでの“グルメ旅”を振り返る2人が、最後の時を感じさせます。

 消えてしまったヒダルくん、泣き崩れるヒルダさん。
 そんな様子が胸を打ちましたけど、最後は丸く(?)収まって愉快愉快。
 なるほど、人間を食べなかったことが、良い方向へ作用したわけですね。

 などなど、タタリ神と就活女子(現派遣社員)のグルメ旅行も、寂しい別れで最終回。
 「神様は見るんじゃない。感じるんだよ」の言葉が、人と神との関係を言い表していて、
 見えるヒダルくんの存在が貴重なものだったのだと感じさせられます。

 就職活動に疲れたヒルダさんが、タタリ神であるヒダルくんに取り憑かれ、
 いずれは自分を食べてもいいなんて受け容れながら、共にグルメ旅をすることで
 互いに親しみを覚え、おそらく互いに救われていった物語は、格別なものでありました。

 なんてことを感じつつ、これにて完結は寂しいですけども、
 とにもかくにも、シリーズ連載、楽しませていただきましたー!

 


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