2011年11月号
いつ定期的に書けなくなるかはわかりませんが、出来るところまで何とか・・・
『裸者と裸者』は、駆逐艦にて作戦会議に参加するカイト。 オペレーション・ロックダウンへ
向けて、敵軍の弾薬庫爆破、および市民誘導を提案する白川中尉。 カギは・・・「P」!?
小野寺大佐「良い戦争を・・・そしてさっさと終わらせよう」は、“理想”の戦争観かもしれない。
『並木橋通りアオバ自転車店』は、お父さんが同窓会で「アイツ」に会うなんて言ったから、
奥さんと娘さんがからかっちゃって・・・むしろ妬ける(^◇^;) そんなお父さん中心のお話。
久し振りに会った女性の娘から、「お父さん」と言われて大騒動!? いやいや、イイ話でした。
『かみわたし 神様の箸渡し』は、思っていたよりも深刻な展開!? テルヒメは可愛いけど(ォィ
神の空間を満喫するタケルくんだったけど、自分のことが新聞に取り上げられていて焦燥。
どーなるのコレ? しかし、まさかイナバが・・・メスだとぅ? これは盲点でございました(^^;
『アリョーシャ!』は、懐かしいナントカ・キャンプみたいな学校行事で、しごかれてます。
奈真江&紅湖コンビが、アリョーシャにちょっかい出すも、ウマくいかないのが面白(´▽`;)
そして、NO.3の真実と、それを知ったケイティに迫る危機! こりゃあ、どーなるんでしょ!?
『ヘン集女王』は、絶好調というか、働きすぎな川島さん・・・よく“キャラ”崩壊しないな(;´∀`)
姐さんキャラから妹キャラへの変換には、舌を巻くしかございません! 本当スゴイ人だよ。
今回は、書店イベントのかち合いなんて話でしたけど、裏では編集さんの涙の物語が(ぇ
『ウォースパイト マルスの目』は、茜さんから海に誘われちゃった有希くん・・・モテるなあ。
ということで海戦が来るだろうとは思ってましたが、まさかの源平合戦! いいねいいね!
ナンパ避けがまんま合戦に、というのは面白かったけど、「与一の弓」の描き方が秀逸すぎ!!
『エクセル・サーガSP』は、冒頭1発目で大笑い!゜(*゜´∀`゜)゜ 知らなくて書いてたのか~!
そして要らない【男湯編】・・・むさっ苦しいわ! と思ったら、作者先生も理解あります(ォィ
しかしヤバいな、これだけ読んでもかなり面白いエクセル・サーガ。 27巻は10月29日!!
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●リュウマのガゴウ (宮下祐樹 先生)
新連載!!
巨大な龍のごとき生物に挑む、大剣をかかげた剣士が1人。
その人を置き去りにはできないと、1人の少年が彼のもとへ向かう。
そして、“龍”を倒しはしたものの、大きく傷ついた剣士が、己の過去を語り始める・・・
というシーンからスタートした本作品。
人々は、食物連鎖におびえながら、隠れ生きているらしい世界。
この一帯の上位種は、「蟲」。
蟲により蹂躙される人類は、自分たちの居場所を嗅ぎ付けられぬよう
細心の注意をはらいながら、ひっそりと暮らしていたりします。
そのような世界を舞台に、蟲におびえる人々、そして挑もうとする人間を、
1人の「英雄」を軸にして描く物語になりそうです。
剣士の過去。
それは、蟲に挑む大剣の使い手の物語。
彼の行動は、おびえる人々の意志に火をともし、やがて大きなうねりとして
蟲の来襲を退ける力となります。 これこそが「英雄」の姿。
「英雄」というと、近年はあまり良い響きを持たないことが多いように思いますが、
この作品では、1人の「英雄」がつくりだす「きっかけ」によって、多くの人々が奮起する
という流れが描かれていて、このあたりが「英雄」のプラス要素として
大きな意味を持ってくる話になりそうだと感じました。
剣士の名は、リュウマ。
ある人は絶世の美女だと言い、ある人は銀髪で細身だと言う、
またある人は皇子だと言ったり、その実像がよくわからない「英雄」・・・
そんなリュウマの物語。
この物語で描かれるのは、“伝わる意志”。
人から人へと伝播し、大きな力となりうる意志。
その意志により、絶望から起ち上がる強い希望が生まれる。
その「きっかけ」を創り出す「英雄」リュウマの戦い、「ガゴウ」の意味。
などなど、今後が楽しみな作品です!
●稲田小鬼物語 (大石まさる 先生)
いや~、今回すごく面白かったー!!
「神無月」ゆえに、出雲にさまざまな神々・モノが集まってますが、
我らがコオニ様も例外ではございません。
そして、やっぱり大迷惑になるのも、お約束の展開であります。
が、今回登場した謎の娘と、オオクニヌシ様が、コオニ様の記憶を一部よびさましたー!?
あああ、なるほど~。
するとコオニ様の正体は・・・ と、『古事記』あたりの知識から連想できることが色々と。
あの暴れっぷりも、あの御方ならさもありなん、と納得してしまいます(^^;
そうしたことはもちろんなのですが、何よりも今回いちばんインパクトがあったのは、
196~7ページのオオクニヌシ vs コオニのシーン。
195ページから次ページを開いたときの感動は、うまく言葉にできませんが・・・イイ!
オオクニヌシ、カッコイイー!!
最後は、大石先生作品らしい解決ですみましたけど、それを含めてかなり面白かったです。
しかし、ジーニャちゃん可哀想すぎますよ(;´Д`) なんて気にしつつ、今後も楽しみです!
●アスクライブ・トゥ・ヘヴン (杉崎ゆきる 先生)
コミックス2巻、発売中~!
私も購読しましたが、いやはや面白いですね~。
さて今回は、騎士養成学校(ミュゼ・ディレクション)に入学したミニイ。
その居住塔の部屋にて、ルームメイトたちと顔合わせ・・・って、さっそくモメてますけど(^^;
ミニイを案内してくれた優しい少女・キセキさんのほか、2名。
ガザ・ナトンとシアター・ルコネン。
双方、気の強いタイプで衝突してますけど、互いに「成金家」「超巨大古着屋」と
言い合っていることから、彼女たちもいわゆる良家の子女。(そう見えないのはご愛嬌)
しかし、キセキさんの実家ドリスフランネルは、彼女たちなど及びもつかない名家とか。
でも、いい娘だよね、キセキさん。
ミニイに「友達」と言われて恥ずかしそうにしていたのは可愛かったし、
今後はミニイと良い友人になってほしい人物です。 2巻表紙にもなってたし。
他の2名も気はよさそうだし、4人でいい関係を築いてほしいな~・・・
なんて考えてしまうくらい、この学校編から面白味がアップしてきている印象。
SK(シェーンクライト)と人間の関係や、宇宙での戦闘、アスクライブなどなど、
いろいろ気になる作品ですが、学校編はわかりやすく初見でも入りやすそうな内容で、
ここからグングン注目されそうでもありますね。 絵柄も可愛らしいし(●^o^●)
そんな感じで、今後も楽しみです!
●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)
マレンゴのナポレオンをよそに、4頭会議が始まりました~。
タレイラン、フーシェ、シェイエス、そしてカルノー。
そうそうたる面々の中、カルノーさんだけは、この会議の不誠実さをなじっています。
さすがカルノー! 我らがカルノー! あなたこそ、革命の真の継承者だヤホー!
・・・と思ったら、さすがタレイランたちだよなあ、という懐柔方法で撃沈(´▽`;)
ま、仕方ないよね、それでこそ「男」だってところもあるし・・・・・・
さて、ナポレオンの危機、マレンゴですが・・・
いや、まさかこのような描き方をしてくるとは、と意表を突かれただけでなく、
感動すら覚えてしまいましたよ、今回の話。
ドゼーが駆けつけて危機が回避される、という展開をどのように描いてくるのか?
その点はもちろん注目していたわけです。
おそらく作品的には、“白いナポレオン”として描かれていたドゼー。
ナポレオンから「最も優秀な将軍」の1人とまで言われた彼の活躍と、その最期。
前回、褒められることこそが目的と話していたドゼーが、自らの活躍の中、
「歓声」に包まれて命を落としてゆくシーン、進軍と落下の対比はすばらしかったですね。
私はもっと猛々しく、雄々しく散るのかと想像していたので、この静かな終わり方は
ひときわ印象深いものとなりました。
と、そんなドゼーの散り方もよかったのですが、私が感動したのは、こちらとのコラボ。
マレンゴの戦いを描くのに、なぜ今エジプト残留軍のクレベール!?
と思っていたら、ここに大きな理由がありまして・・・
いや、このことは私、恥ずかしながら知りませんでした。
今回、この話を見て、へ~そうなんだ!と吃驚。
マレンゴを描くのに重要なのは、ドゼーをどうエキサイティングに描くか?
だと考えていた私にとっては、まさに不意打ちでありました。
ドゼーの優秀さを描くことによって、クレベールの優秀さも同じくらいに感じられるという
きわめて見事な構造になっているんですよね~。 うーん、これはスゴイ!
間違いなく、ドゼーもクレベールも「男」でありました。
覇道進撃、今後もますます楽しみです!
●ドリフターズ (平野耕太 先生)
豊久 vs ジャンヌ ・・・決着?
前回、意表を突いた戦法によって、ジャンヌを圧倒した豊久。
炎の魔力も、豊久の前には無力化されてしまうという・・・ 豊久すげえな。
ただ、これで決着なんですかね?
女子の首はとらないと豊久は言ってましたし、それでジャンヌが引き下がるのかどうか??
一方、不死身のジルドレに苦戦する与一。
さすがに、いくら矢を射ち込んでも倒れない相手には、弓の名手といえど苦しい戦い。
信長さんも慌てていますが、「与一を死なせるな」と叫んでいたのは、なんかよかったです。
しかし、ジャンヌにしても、このジルドレにしても、生前なんらかの無念をもって
死んだとされる人々ですが、どうもこうした無念非業の死をとげた歴史上の人物が
“廃棄物”として死の直前に召喚されているっぽい・・・というのは、まあ予想通りでした。
ジャンヌの無念の叫び。 しかし、それを一蹴する豊久のあっけらかんとした感覚。
そんなところも興味深い点でしたが、今回はジルドレの描き方に注目しました。
ジャンヌ・ダルクの信奉者とされ、〈聖乙女〉没後は狂人として名をはせた人物ですが、
まあ他にも〈聖乙女〉を演出した黒幕的人物とも言われたりしますよね。
しかし、ここで描かれたジルドレは、信奉者としての面が色濃く表れていて、
有名な“青髭”としてのそれでも、ましてや黒幕でもない達観と誠実さに満ちた男でした。
このようなジルドレの描き方に、私は少し、心打たれたりしましたね。
そして、お師匠様の正体が明らかに・・・!?
いやこれは、事前に気付いてしかるべきでした。 アホやん、私。
オルミーヌが使う札、その術を見ていれば、おおよそ見当はついたはずなのに!
お師匠様も「漂流者(ドリフターズ)」でありました。
うん、なるほどと思える人物ですね~。 ライバルはこの世界に来ていないのかしらん?
しかし、日本人多いな~などなど、いろいろ考えてしまいますが、今後も楽しみです!
コミックス2巻は、9月30日から10月13日に発売日変更!
ちょっぴり残念でしたが、こちらも楽しみ!!