小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ハイライン パーク・元汽車高架線の遊歩道」

2009-08-10 12:10:47 | ニューヨーク暮らしの日々

ハイライン パーク」

 
数年前からニューヨークのホットプレースとして注目されているチェルシー
は、ファッショナブルな店や現代アートの画廊などが集まるアート地区である。
工場や倉庫地帯の建築物を改造したためお店や画廊はユニークで溜息が出
るほどの空間がある。この工場や倉庫地帯を走っていた鉄道の高架線が遊
歩道、ハイランドパークになり、ニューヨーカーの憩いの場所として6月初めに
開放された。朝7時から夜の10時まで信号なしで歩ける緑のオアシスとして
ニューヨーカーを喜ばせている。
 ハイライン(高架鉄道路線)は1930年代に作られ、1980年冷凍のターキ
ーを運んで以来、廃線になっていたインダストリアル レールロードで、長い間
むき出しの残骸高架線が歩く前の空を横切っていた。

 
加工肉工場のあるダウンタウンはダイナミックなバイタリティのある地域で
GansevoortとWashingtonストリートの交差点に入り口があり、将来34丁目ま
で遊歩道として伸びていく予定。

 高架線の下は喫茶点やレストランができ、いつもにぎわっている。
この界隈
は築地のように朝早く活動しはじめ、昼ま車で通過してもほとんどがドアを閉
めていて昔はハスラーや娼婦や男娼のたまり場?でこの界隈が開発された
後の数年前でさえも、一人では歩きにくい、女性は特にいってはいけない場
所だった。今でもその種の人が歩いている。
現在はあらくれ男たちと、素敵なファッショナブルな店とハイスケールの画廊が
共存している独特な場所である。
 
鉄道高架線が作られる前は都会での交通事故が多いため、馬に乗ったポリ
スがこの界隈に来ると、汽車を先導していたというから、太鼓をたたいて「撃て
ー」の合図をしてから撃ち合った昔の戦いを思わせるような、のんきで愉快な
話である。

 近くにはホテルや、ウイットニー美術館の分室もできる。有名なチェルシーマ
ーケット、その10番街側にある赤のれんの日本レストランもりもと、その向か
いはヘネシー。そのスケールはチェルシーならではを感じさせる。

18丁目の11番街の角に建つ建築家フランク ギリーの未来的ビルが目立つ。
近くにもうニューヨークではお目にかかることができなくなった洗濯物が窓から
干してあったり、未来と現代と過去が歩きながらにして感じ取ることができる。

 遊歩道はウエストサイドの22ブロックスを走る22km。650本の木や灌木や野
の花が植えられ、ベンチも連なっている。ランドスケープデザイナーはJames 
Carner.
 NY市長ブルン バーグは「都市を再建していくには、その景色を改善し続け
なければならない」
といっている。

参考サイト:
www.thehighline.org
http://www.nycgovparks.org/parks/highline/dailyplant/
www.thehighline.org/blog.



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