小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

谷中延命院七面堂のラグ猫展

2016-02-10 23:24:20 | フックド・ラグ

一年をかけて作成したラグ猫ちゃん、誇らしく延命院で展示。
9,00~15,30pmまで2日間で入場者数1200人!

一番うれしかったことは延命院の住職様の「お寺は皆さまのためのものです。」とおっしゃった言葉。
それと皆さんが可愛い!可愛いと言ってくださったこと。
猫の町の谷中にふさわしく皆さんに無料で解放し、たくさんのかた方に見ていただいたこと、作者とともに皆様にお礼を申し上げます。

フックド・ラグはアメリカの開拓時代に作られたフォークアート、キルトとともにアメリカ人の血の滲んだ生活用品でした。
「メイド イン ジャパン アメリカのキルトが日本に及ぼした影響展」 (AMERICAN INFLUENCE ON JAPANESE QUILTS) と題して
1990年に私が選択して50点の日本人が作ったキルトをNew Englandキルト美術館、Japanソサエティ、パリッシュ美術館で展示したとき、
初めてキルトのことがニューヨークタイムス1ページ大に掲載され、アメリカ人を驚かせました。曰く「アメリカ人の血の滲んだキルトがひとたび
太平洋を渡るとどうなるか。アメリカ人にこれから何をなすべきかを教えられる展覧会である」と書かれました。何と誇らしい言葉でしょうか。
「アメリカン キルト事典」(文化出版局、1987年第1版、現在11版)出版以来はじめての展覧会でした。資生堂、凸版、
Kラインのスポンサー シップで 可能になり美しいブロッシュアもできたことはラッキーな事でした。
ラグ猫展はスポンサーなし、延命院の住職さんの言葉がどれほどうれしかったことか。
生徒は思い思いに好きなように猫を作りました。誰でも才能、何か秀でたものを持っています 。
長い間公募展の審査員をしていましたが、私の審査の決め手は上手下手ではなく、心を打つものが他の人にも影響を与えるものだ
と信じています。
その上、手つくりは脳を活性化します。

120匹の猫たちはどれ一つ同じ顔がありません。一年間毎日眺めていましたが飽きませんでした。どれも可愛い!
これこそアメリカンフォークアートの真髄です。
アメリカで暮らしの文化を学び、多くの人に個性のある素朴なものつくりを一緒に制作できる倖せを感謝しています。
見に来てくださった多くの方々、
そしてあなたらしさを好きなように制作した生徒のみなさん、ありがとう!
会場で見ることができなかった方のためにスナップ写真ですが七面堂の猫ちゃんの一部を見てください。
私が写真を撮る時間がありませんでした。どなたからかいただいた写真です。他に撮影した方がありましたら
keikobayashiny@gmail.com
おすそわけご送付いただけましたらうれしいです。ご協力ありがとうございました。
延命院&KK宅にて 撮影;織作さおり