第3回日米フックド・ラグ展終了のお知らせ
ニュージャージー州、ウッドブリッジ バロン アート センターにて
インディアナ州、カーネギー アート&歴史センターの壁に掲げられたバー
ナー。 右上からゲイル ホートン「グローバリーゼイション」、ペグ アイリッ
シュ 「ストライプ サンプラー」 横山弘子 「色彩」
展示場 写真提供:James Osamu Nakagawa
写真:左: カーネギーの展示用ポスターに使用された福田節子 「花」、
ラグフッキング マガジンに掲載されたスーザン フェラーの記事3ページ
企画から終了まで2カ年を要しました第3回日米フックド・ラグ展は無
事終了し、作品は日本に無事返済されました。アメリカのアート クリテ
ィックに書かれた記事は
「ストライプのコンセプトは分かりやすく、良いテーマだった。面白いこ
とはアメリカのラグは日常の暮らしの中のアイデアであるのに反し、日
本のラグの多くは抽象的デザインであったことが印象的であった」と。
スーザン フェラーのラグフッキング マガジンに3ページ カバーした記
事にも同じ様なことが指摘されていました。
「日本のラグは3分の1は処女作です」というとみな驚き、処女作を選
んだ理由は?」と不思議がります。
「アメリカのフォークアートは誰でもが作れるということがメッセージで
す。長い経験が良いものを作るとは限りませんし、処女作でも心を打
つものがあります。」というと、
藤村奈保子さん 「春の川面」 のラグは感動しましたと納得します。
自分の作ったものが誰かと感動を分かちあえるのはアメリカン フォー
クアートの真髄で手作りのやさしさです。
1991年、アメリカ3か所の美術館(ニューイングランド キルト美術館、
ニューヨークのジャパンソサエティ、 サウスハンプトンのパーリッシュ
美術館) で開催されました「アメリカが日本のキルトに及ぼした影響
展」はアメリカでも、キルトのことはまだ一般的話題にならない時でした
が、新聞、雑誌をにぎわし、アメリカ人が忘れ得ぬ展覧会だったと今で
も言われます。その時、週刊誌のあるクリティックは
「アメリカ人の血の滲んだキルトがひとたび海を渡ると我々を飛び越
える。これから我々アメリカ人の考えねばならない課題である」 と。
日本のテキスタイルは、日本人の血の滲んだ暮らしの伝統文化です。
テキスタイルは陶器、食文化とともに、日本の誇る日常の暮らしの文化
だと思います。
無意識にも日本人の血の中に滲んでいる文化です。その違いを感慨
深く考えずにはいられません。
皆さん、どうぞ自信を持って創作に励んでください。手を動かすと脳
細胞が活性化され、長生きすることも証明されています。針仕事よりも簡
単で、細かい針目を気にする必要もなく、年齢に関係なく、いつまでも作
れ、あなたの作品を残せることは愉快なことでありませんか?
アメリカでも、見る人たちをも感動させたよい展覧会でした。
この展覧は会場提供、ミキモト銀座(名古屋、梅田店巡回)、玉川高島
屋などで展示され、凸版、Kライン ロジスティックス、TOYOTA, ホームス
パンなどのご協力により可能になりました。ありがとうございました。
そのほか、温かい友情と励ましに心から感謝し、展覧会を見てください
ました方々にもお礼を申し上げます。ありがとうございました。
アメリカ展は以下の2か所で展示されました。
Barron Art Center:
582 Rahway Ave., Woodbridge, New Jersey
Director::Cynthia Knight Curator::Linda Rae Coughlin
The Carnegie Center for Art & History:
201 East Spring Street, New Albany, Indiana 47150
Director::Sally Newkirk Curator::Karren Gillewater
カーネギーの写真提供:Osamu James Nakagawa
http://osamujamesnakagawa.com/
(インディアナポリスの飛行場からドライブでインディアナ大学の街まで、
1時間ほど、そこからカーネギーまで2時間半のドライブの距離です。
インディアナ大学院で写真を教えている友人のジミー 修 中川は僕が
連れて行ってあげると、カナダで開催していた彼の写真展から駆けつ
けてくれ、ドライブして同行してくれました。
素敵な写真を提供してくださいましたがブログに移動して拡大すると
なぜかぼけます。私のせいです。あしからず。いまだにわからず混乱し
ています。失礼をお許しください)
同じくインディアナ大学院で日本の藍染を教えているRowland Ricketts
さんも大学から同行してくださり、ニューヨークから日本に送付付するラ
グを私とすべてチャックして梱包を手伝ってくださいました。
http://rickettsindigo.com
お二人ともアメリカで日本の暮らしの文化をアカディミックにアメリカに伝
達している民間親善大使です。
* ラグを習いたい方はホームスパン 03-5738-3313 にお問い合わ
せください。また凸版のご協力で美しい展覧会用ブロッシュア[無料)が、
残っています。ほしい方はホームスパン(NHKのすぐそば)に送料問い合
わせで送付していただくか、又はとりに行ってください。
、