小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

チェルシー画廊巡り:11~12番街の24丁目~26丁目界隈

2010-10-02 23:01:29 | ニューヨーク暮らしの日々
                     チェルシー地区
 
8番街の30丁目あたりから14丁目までの5番街のウエスト地域を大きく分けてチェルシー地区という。オリジナルにはブロードウエイの23丁目、22丁の西側、7番街、8番街~10、11,12番街までの地域をチェルシーと言っていた。14丁目から36丁目まで昔の鉄道高架線がハイランドパークになり、14丁目には汽車もビルの中まで入ってくるナビスコの昔の大工場が今はチェルシーマーケットになり、多くの食ベもの番組はこのビルの中で撮影されている。1830年ごろから開発されえた古い地域で、グリークリバイバル、イタリア様式、ジョージアンなどミックスした建築が見られ、現在は歴史保存地区になっている。11番街から12番街の24丁目~26丁目にはマジソン街の画廊がグリニッチビレッジに移動し、土地の高沸に伴いチェルシーに有名な画廊が移動してきたのが、この界隈の画廊の始まりだった。昔の倉庫が見事に修復され、個性豊かなスペース、天井の明り窓など最適な画廊となっている。昔は飛び石を渡るような数だったが、今な軒並みに素晴らしい画廊が集まり、昔のマジソン街の画廊よりもぐんと楽しい地域となっている。
  
ハイランドパーク、昔の汽車の高架線の下はファッションショーのエベントや素敵な臨時
バーなどできていて将来の開発が期待されている。(写真右)
昔の倉庫の明りとりの天井が格好のデザインになっている。(写真中、右)
  
(写真左)画廊の玄関前に猫がライオンの代わりを勤めている。本当に動かないのでおかしかった。  
  
 数年前までネガティブなミックスミデアの展示や”これがどうした”というような石ころをならべたものや意味のないものが多かった。 上はこれも彫刻。不思議な面白さがあった。靴の飾りは中国の獅子舞の頭がついている。
  
 チェルシーの画廊はほとんどが新人が多いが、ガラス作品アーチストのチフリの”物”でないアートガラスの展示は素敵な試みであった。ガラスの花の芯に明りがつき意表を突いた作品。                 
 左、中写真の作品は横から見ると立体に見えるが平面彫刻。
  
写真左・昔の何かが作品のように見える。写真中・用事がないと行くことがない12番街のストリート、昔の倉庫。写真右は大きな暗い画廊に下がっていたシャンデリア。すべてナイロンのパンティでできている。アートとは?議論は尽きなく、創造も果てしない。試みる人、それを提供する人もいて、アメリカは常に変化している。

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