小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

震災後、それぞれが意思を表現しているのは素晴らしい

2013-05-05 16:30:38 | 暮らしのジャーナル

 外国から日本を見た時

長い間のニューヨーク滞在中、日本に帰国したときいつも感じたことは、一般に即刻意見を言う人が少ない。
思慮深いからか、まわりを気にするからか、知らない人の前ですぐ意見を言う人が少ないように思えた。

私の間違いかもしれないけれど・・・

しかし最近はフエイスブックやツイッターの影響か、テレビの突然の質問にもみなきちんと答えている。
特に震災後のショックからだろうか、あまり人の前で心の内面を話さない人もこれからどうするかを語る人が多いのは
気持ちを分かち合えて、学ぶことが多く、日本人は変わってきたとおもう。

 日本のお寺の樹の枝に祈りごとを書いて、白い紙が木の枝に結んであるのはとても優しい風景だ。
みな何を書くのだろうかと立ち止まる。
たぶんよいことがありますように、またはやすらかにお休みください、また会う日まで、といったものだろうか。

 ニューヨークのダウンタウン(235 ブロードウエイ)にちょっとベースを蹴飛ばして垂直に積ん箱が左右に動いたような
ニュー美術館が出来たのは1999年のころだった。伝統的で有名でないと展示できない今までの美術館コンセプトを
破り、10年以内に制作された新作をアーチストたちに美術館を解放しようとい画期的アイデアからであった。

 新しいアイデア:一般参加型民主的美術館 NYC NEW MUSEUM

 

 コンペで二人の日本人女性の建築家が選ばれた。各階とも柱のない広々とした印象的スペースである。
パブリックプログラムは美術館と展示側とでオーガナイズする民主的なものである。


    
                                        

皆が何を希望しているかのリストを作り、各色のリボンに希望を書いたリボンをそれぞれが選択して壁に
かけていく。
人々に開放した、ある意味で美しいインスタレーションでアメリカならではの企画であった。

”アフガニスタンに平和がきますように”
”アメリカに新時代がきますように”
”人々が学びながら暮らせますように”
”USAはほかの国と戦争をしませんように”
”HIVが世の中から消えますように”
”地球のどこでも住めるように移民という言葉がなくなりますように”
”どこでも暮らせるように独立心をもちたい”
”何処かにより素敵な緑があることを望むのはやめたわ”
”NYで暮らすことができますように”
”NYで成功できますように”

 1930年ごろまで、ジャズや劇場のあったニューヨークのメッカ、歓楽街バワリーストリート。現在は中国人の経営する厨房用専門店のストリート。チャイナタウンからこのビルが目立つ。ダウンタウンに権威主義を無視した新しい美術館があるのも楽しい。

 

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お知らせ

小林恵のラグ フッキング スクール 初級クラス募集

初級クラス:7月~12月まで。月1度。午前クラス;10時半より12時半まで。
                       午後クラス:2時より4時まで。
期日;7月、8月、9月、11月は第4火曜日。10月は第5火曜日、12月は第3火曜日。
定員;18名。申し込み順

中級クラスは水曜日午前午後とも空き席がありますので、中級にはいりたい経験者はお問い合わせください。


場所;教室、渋谷区富ヶ谷1-16-3 最寄り駅;千代田線、代々木公園出口2、徒歩数分
お問い合わせ;ホームスパン  office@homspun.com  注)homspunスペルにご注意願います。homeのeなしです。
                                                      ℡;03-5738-3310  原恵子   または
                   
 小林恵;keikobayashiny@gmail.com