小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「ニューヨーク市の街路樹」

2008-05-29 13:41:36 | ニューヨーク暮らしの日々

緑の街、ニューヨーク

72丁目ウエストサイド




ウエストサイド67丁目、68丁目、69丁目、70丁目

     セントラルパークウエスト     72丁目

 ニューヨークのアパートが並ぶストリートは街路樹でアーチが出来
るほど樹が茂っている。
 何十年も前の話で、ブラウンストーンの5階に住んでいたときは街
路樹を一軒のアパートが5ドルずつ出し合ってアパートの前に樹を植
えた。その樹は今、5階の窓を覆うほど大きくなっている。

 今、ニューヨークでは植林を奨励、植えたい所を指定して植えたい
というと、市が無料で樹を提供してくれる。樹の育て方も教えてくれる。
植えたいところの土地は自分の土地でなくてもOKだ。

 ニューヨークには現在5.2万本の樹がある。ストリートの樹は59万2
千130本、樹で覆われている地域を計算すると4万4千509エーカー
に及ぶ。(@エーカーは約、4,046.8平方メートル)
24%の土地が樹で埋まっている事になる。もし今からこれらの樹を
植えたならば520億ドルが必要とか。
 樹から得るエネルギー利益は年間280万ドル、一本の樹からは
50ドルで住民一人から$3.41の利益を得ている計算だそうだ。
樹が還元してくれる水の量も莫大だとか。

 健康な大木は新しく植えた細い樹の70倍の空気清浄作業をしてく
れる。ニューヨーク市の街路樹樹は168種類の樹があり、中で最も多
い樹はノルウエイメープルとロンドン プレイントリーという樹だそうである。
 いやなこと、いいこと何でもありのニューヨークでも、緑が多いのは
救いであり、街中の散歩も楽しめ、最も緑の美しい季節でもある。

(Sause: NYC Department of Park & US Forest Service)

 

 


 


「ニューヨークのリサイクル」

2008-05-23 12:28:23 | ニューヨーク暮らしの日々


ニューヨーク市のゴミ収集車
 アメリカは世界中の70%のゴミを生産している。
そして80%のUS製品は使用後捨てられている。
地球温暖化の強力な原因の一つ、メタンガスの36%はアメリカのゴミ
山から発生している。しかも、いまだに90%の印刷用紙は伐採された
樹木から作られている。検討している場合でなく、阻止のため行動し
ければならない時が本当に来ている。

市民への呼びかけ
 ニューヨークの住民は毎日12,000トンのゴミを出している。
土に埋められるもの、焼却できるものは、ペンシルバニア、オハイオ、
バージニア州などに送られ、リサイクル可能なものは業者別に分け
られる。マンハッタンの多くのゴミはハドソン河を越えて、ニュージャ
ージー州に運ばれガラス、メタル、プラスティックなどに選別されリサ
イクルされている。
  リサイクルはニューヨーク市の20年来の関心ごとで、紙類のリサ
イクルは収集コスト支払い後、$7.5ミリオンの収益になっている。
「よいアイデアがありましたら分かち合いましょう。市に連絡してくだ
さい」と市が宣伝している。皆のよいアイデアをすぐ受け入れるのは
アメリカのエネルギーになっている。
 41丁目、バスターミナルの向かいに完成した新ニューヨーク タイム
ス ビルの横に開店する日本の無印店にも関心が寄せられている。
(市のリサイクルインフォメーションはこちら www.nyc.gov/wastless

 ニューヨークのゴミの22%が食料ゴミから堆肥が作られ、オーガニ
ックな堆肥でパークや市の街路樹の栄養源になっているのは嬉しい。

 そのほかエアコン、バッテリー、自転車、、建築材料、携帯電話、
コンピューター、電気用品家具、インクカートリッジ、靴などのリサイ
クル可能な事を宣伝しているが、ほかの国に比較して再利用の意
識も希薄でかなり遅れていると思う。
 
 ゴミ選別の厳しさはアパートの管理人次第で厳しいルールがない。
道端のゴミかごには何でも捨てられているし、高級アパートは一応
何でも混ぜ捨てOK。 
(選別にかかる費用は選別した人もしない人も
一律にアパートの住民が支払っている不文律があリ、リサイクルの意
識が薄い。)
 ドイツのようにゴミ捨て違反は大学教授でも体罰で1日ゴミ集めさせ
られる刑罰は、何でもありのアメリカでは適用されない。
 他人に文句をいったり、誰も目くじらを立てたりしない、我, 関せずは
民主主義の悪いところで、規律は生命に関わるか、罰金でも取られな
い限り、普及はむなしいことの様だ。

 道端に捨てられた古くもない家具や,使え
そうな家電などが、週に一
度回ってくる粉砕車がものすごい騒音を立てて粉砕している風景はい
まだに、ニューヨークの何処でも出くわす事だ。

 面白いリサイクル店は、ハウズイング ワークスというスリフトショップ
で持っていった分の適正買い上げ金が税金から差し引ける証明領収
書をくれる。連鎖店が各所にあり、その店の売り上げ額、経費を除くす
べてがエイズ予防のために寄付されているリサイクル店で、大変に繁
盛している。

プライベートゴミ収集車

参考:
ニューヨークの環境保護審議会:
www.cenyc.org

 

 

 


「マンハッタンを走る広告車」

2008-05-16 12:58:43 | ニューヨーク暮らしの日々


走る観光バスの側面

広告は毎年変わるので、マンハッタンの景色も変わる。



実物大のだまし絵なので本物に見えてしまう。

思い切りいたずら書きが出来るのは楽しそうね。

パーキング場に停車していた車。 

ドット.comdだけの宣伝時代で視覚的デザイン要素が面白くなる。

なかなかやる。

車の写真を撮るにはすごい!と思ったときはもういないので易しくな
い。渋滞とか、赤信号とか、道端にパークしているときがチャンス。
おすそ分けは、ほんの一分で、注意していれば1日の出来事。
マンハッタンは本当にいそがしいのです!


 

 

 


「HARD RAIN (激しい雨)写真展」

2008-05-13 13:18:27 | ニューヨーク暮らしの日々


 展覧会場・国連ビル         入り口・平和を象徴したピストル
 
ニューヨークの国連でマーク  エドワードの写真展 HARD RAIN(激し
い雨)が6月12日まで開催されている。
同じく本も出版され、60年代ヒットした社会派・ボッブ ディラン(Bob
Dylan)の詩と共にめくるページは40年前、放射能の危険を歌ったその
ときの言葉が現実となって飛び込んでくる。
 この展覧会は写真家当人が各国の首相にメールを出し、その結果
主な市長、ビジネスやユニオンの指導者から反応があり、実現した。

 
地球破壊は何処かの国で起こっている、お気の毒な遠い問題では
なくなった。我々の日常の暮らしに押し寄せ、我々人間が破壊してい
ることを警鐘している。

 
自然には勝てないが災害の多くは人間が作っている。世の中を変
えるには勇気がいる。その危機感も背に火がつかないと行動に移ら
ないのが大衆真理かも知れない。
ーそのとき人間が立ち上がったーという事が近いうちに起こるように
皆と一緒に祈らずにはいられない。問題提起の時代は終り、行動す
る、皆で立ち上がるときが来ている。

 
精神が崩れるとき国もつぶれる。そのことは歴史が証明している。
そして地球までつぶれる。考えさせられる展覧会であった。

 会場にサイン帳が置いたあった。
多くの中国人たちが何ページも続いて同じことを書き、サインしている。

「世界平和。最強中国」と書いてあった。

垂れ流し中国。暴力と世界平和。精神不在。ここでも展覧会と違う
恐ろしさを感じた。

www.hardrainproject.com


「「キルトから学ぼう・誰でも出来る種まき・小さい事から始めよう」。」

2008-05-05 10:46:23 | キルト

夢を持とう!海の向こうには何があるのだろう。

 
竜馬の夢はこの海に続く桂浜の海の向こう,まだ見たことのない
世界
を考える事から始まりました。この海を毎日眺めれる子供たちが
実行したことは。

ユニークなものの見方を持つ「砂浜には美術館がありません。美しい
砂浜が美術館です」高知県黒潮町の美しい砂浜のキルト公募展です。
この小さな町でもう何年も続いている公募展。美術館、街の人たち、
そして遠くからも応募してくるファンの支えで続いています。
小さなキルト展ですが大賞は10万円です。川口小学校4年生の作った
キルトが大賞をとりました。

大金をどう使うかクラスで検討した結果、
植林と校庭のベンチを作ることに決定しました。いい話ですね。



PTA、父親たちが参加、協力してして大木からベンチを作りました。
子供たちの記念植林はすくすくと伸び、いつか2世たちが「この樹はね、
お父さんたちがキルトの賞金で植えたんだよ」「このベンチもそうだよ」
と。 
植えた樹は年輪をかさね、自然がちゃんと参加者の嬉しかった
思いまで伝えてくれることでしょう。

キルトを作った川口小学校・4年生 上岡かおり先生のクラスと父兄。

受け持ちの先生が実に心を込めて指導していることに、子供たちと
会話がしたいと一緒に来て下さった山根基世さんと共に感動しあい
ました。子供たちとの会話は種まきをして芽が出て、大木が育つ喜び
と同じでとても嬉しかったです。

それはもの作りをする女性たちのひと針にすぎませんが、キルトを一
枚に仕上げ、誰かを幸せにしたい願いと同じですね。私たちは小さい
ことから、とても大きなことを学びますね。ローテックからハイテックの
出来ない事を学ぶのは、手作りの素晴らしさですね。

2008年度の砂浜美術館のキルト公募展に参加しましょう。行ってみ
ると砂浜美術館に来てよかったと誰もが思うに違いありません。
大空と広がる海、美しい自然があなたを歓迎してくれます。
参加しましょう。行動しましょう。そして喜びを分かち合いましょう!